BtoB記事制作の品質向上に役立つアイデアを事例からご紹介

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株式会社ファングリーのコンテンツディレクター・編集者 北桝です。

ファングリーはコンテンツプロデュースカンパニーとして、企業のブランディングやマーケティングに貢献する多様なコンテンツ制作を支援している会社です。業界・業種にかかわらずさまざまな企業の取り組みを支援させていただいていますが、特にBtoB企業からご相談をいただく機会が多くあります。

近年のデジタルシフトに伴って、BtoB企業がオンラインのコンテンツマーケティング施策に取り組むことはもはや「当たり前」になりました。同時に、多くの企業が似たような取り組みを行うなかでコンテンツの独自性を保ち、差別化を図るのはどんどん難しくなっていると言えます。そのため、情報発信の量以上に質を求められる傾向がいっそう強まっているのが現状です。

そこで、このブログではファングリーのご支援事例や他社事例をもとに、「BtoB記事制作の品質向上に役立つアイデア」をご紹介します。

独自アンケート調査

まずご紹介するのは、モニターに対して独自のアンケート調査を実施し、そこで得られた回答や示唆をコンテンツとして発信する方法です。アウトプットの種類は、記事はもちろんホワイトペーパーやプレスリリースなどにも適しています。

たとえば、「特定の業種に就いている人」や「直近で転職している人」、「犬を飼っている人」といった条件でモニターを募り、用意したアンケートに回答してもらう流れで進めます。アンケートのテーマによっても変動しますが、BtoBの場合はだいたい200~400サンプルほどの回収が妥当と考えられます。

アンケート調査をコンテンツ化するメリットは、独自性を確保しやすいだけではありません。実際の定量調査から取得したデータを根拠とすることができるため、Googleが掲げる「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の品質評価基準を満たせる点にもあります。AIの普及により情報収集のハードルが下がっている昨今、オリジナルコンテンツとしての価値を高められる施策の一つです。

ファングリーでは外部のアンケートシステムを利用していますが、ターゲットや設問の設計から、アンケートの実施、コンテンツ化まですべてお任せいただくことが可能です。クライアント側で自社顧客などのモニターを用意するケースにも柔軟に対応できます。

ファングリーが過去に自社で行った施策も、あわせてご覧ください。こちらは、関節症患者を対象としたアンケート調査からホワイトペーパーとプレスリリースの制作を行った事例です。

【自社事例】関節症患者の病院・クリニック(整形外科)の選定プロセスをWACULと共同で調査、全調査データをまとめたレポートを公表

社内有識者インタビュー

自社のサービスや製品の特徴・強みを対外的に発信するにあたっては、独自のナレッジやノウハウをどれだけコンテンツに落とし込めるかが重要と言えます。そこで社内の有識者にインタビューを行い、スペシャリストの知見を借りるのも手です。インタビュー記事でなく、「監修者」や「寄稿者」という立ち位置で記事制作に関わってもらうのもよいと思います。

ちなみにここでいう有識者とは、ものすごく大層な肩書を持っている方である必要はありません。業界に長く従事している方やサービスの開発に携わっている方などに現場の視点から語ってもらえれば、一般的なネットリサーチでは得られないナマの情報が得られるはずです。

社内の協力体制に左右される側面はありますが、ファングリーのクライアントでも、このようにインタビューで得た情報からコンテンツ制作を行っているケースはよくあります。コンテンツの独自性を追求していきたい場合は、ぜひ検討してみてください。もちろんコンテンツの企画からインタビュー、制作まですべてファングリーにお任せいただけます。

動画コンテンツ挿入

読み手にとってもメリットがあり、かつ最近話題のLLMO(AIO/GEO)の観点からも推奨されるのが、記事内への動画コンテンツ挿入です。YouTube(ショートを含む)をはじめ、InstagramのリールやTikTokなどが挙げられますが、一般的にBtoBの場合は、YouTubeとの親和性が最も高いと考えられます。

マルチメディア型のコンテンツはAIフレンドリーとされており、テキストだけでなく、画像、動画、音声など多角的に情報を入れ込んだコンテンツはAIに評価されやすい傾向にあります。もちろん、読み手からも視覚的に理解しやすい動画コンテンツは評価されやすいでしょう。

肝心の動画の企画としては、ある程度の時間や予算がかけられるのであれば、社内スタッフなどが出演して特定のテーマについて解説したりするものがよいと思います。反対に時間も予算も最小限にとどめたい場合は、記事の内容を動画でまとめて紹介したものを記事に埋め込むのもおすすめです。

ファングリーのYouTubeチャンネルでも、ショート動画などを公開してコンテンツとして活用しています。

【自社事例】ファングリーチャンネル「【LLMO】今のうちにおさえておきたいLLMO施策のポイント【SEO】

やっぱり強いのは導入事例

導入事例は購買の意思決定を後押しする可能性が高く、コンテンツマーケティングの中でも従来から「キラーコンテンツ」と言われている鉄板の企画です。そのため、自社サイトに導入事例を掲載している企業は少なくありませんが、コンテンツの品質を高めるための要素が不足しているケースがよくあります。

たとえば、導入した企業名とサービスの概要などだけを掲載しているケース。もちろん導入企業にネームバリューがあれば「取引実績がある」というだけで評価につながることもありますが、自社の強みや介在価値、独自性をアピールするという点では十分ではありません。

導入事例は、導入企業へのインタビューや対談といった形式もあれば、取り組みの詳細をレポートのようにまとめる形式などもあります。サービスや製品の性質、導入企業との関係性、取り組みの専門性などによって最適な形は異なるため、見せ方は検討が必要です。

たとえば、先述した「取り組みの詳細をレポートのようにまとめる形式」には、他社事例としてアクセンチュアの事例紹介コンテンツが挙げられます。「課題」「取り組み」「成果」に焦点を絞ったシンプルな構成ながら、プロジェクトの概要がわかるスライドやクライアントのコメントが盛り込まれ、サービスのクオリティをアピールしている例です。

【他社事例】アクセンチュア株式会社 事例紹介「関西電力:関西電力グループの火力事業DXを支援

ファングリーも多くの導入事例制作に携わっており、コンテンツの企画から取材・撮影(ライターやカメラマンのアサイン)、制作まで一貫して対応しています。また、自社の事例紹介ページにもインタビューや対談形式の事例、レポート形式の事例などを掲載していますので、ぜひご覧ください。

>>ファングリー事例紹介ページ

おわりに

ファングリーが実際にBtoB企業のコンテンツ制作をご支援するなかで、「ネタがない」「じっくり取り組む制作リソースがない」「今までよりもコンテンツの品質を高めていきたい」「コンテンツが陳腐化していて悩んでいる」「もっとCVにつながるコンテンツをつくりたい」といった声は多く聞かれます。

過去の実績からそれぞれの課題にお応えするご提案をいたしますので、コンテンツ制作にお悩みでしたらぜひ一度ファングリーにご相談ください。

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