「債権管理と入金消込」で優位性を確立。
製品の「伝え方」を再定義。

株式会社アール・アンド・エー・シー

2004年設立、ITの力を用いたソリューションビジネスを手掛ける企業です。「V-ONEクラウド」「Victory-ONE G5」「Victory-ONE【検収照合】」「Victory-ONE【決済管理】」といった製品ラインナップを通じて、経理管理のIT化や効率化をサポートしています。

https://www.r-ac.co.jp/

ご相談内容

株式会社アール・アンド・エー・シー様とのお取引のきっかけは、ファングリーのグループ会社であるブランディングテクノロジーからのご紹介でした。初回の商談時より、アール・アンド・エー・シー様からは以下のような希望がありました。

  • 製品訴求を見直したい
  • 本格的にSEO対策に取り組めるサイトにしたい
  • 製品ごとのコンテンツにスムーズに辿り着けるようにしたい

実際にアール・アンド・エー・シー様のサイトを検証したところ、以下のような課題がありました。

  • ひとつの製品訴求に偏っているため、4つの製品それぞれの特徴、関係性がわかりにくい。ユーザーが自社に適している製品を選びにくい状態であった。
  • 製品ごとにコンテンツ量が異なり、かつ導線がわかりにくいことで、各コンテンツの繋がりやまとまりがわからず混乱する原因となっていた。
  • 当時のサイトは旧バージョンのMovable Type(MT)で構築されており、導入事例やコラムの検索性の低さ、運用の自由度が低い課題があった。

ご提案内容

  • 4つの製品を並列化し、それぞれのターゲット、特徴がわかるように、TOPページ、ナビゲーションを工夫。
  • 各製品ごとにページを作成。製品ページからは各製品ごとの関連コンテンツ、導入事例、関連資料にスムーズに遷移できる構成に。
  • 導入事例、ブログ、イベントには細かいカテゴリ、タグ、ステータスを設定し、ユーザーの検索性を高める。

こうした課題の抽出や解決策の提案が評価され、ご発注をいただきました。

プロジェクト体制

 

【株式会社アール・アンド・エー・シー様の体制】
マーケティングチーム:メイン担当者2名、サポート3名

【ファングリーの体制】
プロジェクトマネージャー兼ディレクター:佐藤
デザイナー:森
アシスタントディレクター1名
コーダー2名

ソリューション(成果物)

優位性のある債権管理、入金消込を軸にサイトを構成

経理に関する製品・サービスは、会計や販売管理、請求書管理、債権管理と多岐に渡ります。この中でアール・アンド・エー・シー様の製品は債権管理に特化しているうえ、入金消込の機能が充実。とくに、AIによる学習機能をはじめ、他社の製品やサービスとの連携が優れていました。
また、債権管理においては入金消込の正確性が重要なことから、訴求効果を高めるためにサイト内では二つのワードを併記する形で統一。

セミナー動画の視聴、製品デモを体験し、どうしたら伝わるかを深堀

既存のサイトだけでは4つのサービスの違いと特徴が整理できず、ユーザーとして体験することから始めました。
ユーザーが知りたい情報と、伝えられていない情報を整理し、優先順位を付けながらページ構成に落とし込みました。

営業現場の課題を聞くことで、ユーザーが導入するにあたってのニーズを明確にし、導入しない理由に対する回答もページ構成に組み込みました。

ユーザーの負担を下げるデザイン工夫

伝えるべき情報が多いため、ユーザーの負担を下げるためにアイコンや図を積極的に用いています。また、実際の製品画面とのギャップが少なくなるようにトンマナを調整し、ページを読んでいく中でより製品のイメージが伝わるよう工夫しました。

プロジェクトマネージャーの総括

このプロジェクトでとくに印象に残っていることは、お客様の本気度です。
どうしたらユーザーに価値が伝わりアクションに繋がるか、その視点で考えるように徹底されていました。
他社との差別化、SEOや広告も踏まえた露出強化、実際に資料ダウンロードやお問い合わせがあった後の誘導など、全体のフローを通してサイトの立ち位置と、サイトをどう活用するかを考えられていたと思います。
自分自身もマーケティングについて勉強させていただいたプロジェクトとなりました。

本プロジェクトの印象深い課題

  • コーポレートサイトとしての役割をどう持たせるか
  • 広告やLPからの流入経路、本サイトの役割設計
  • 4つの製品理解とコンテンツの分類、ページ設計    
  • 大量の記事移行
  • 意外と短い納期

サイトの画面設計に入る前に決めるべき方針がいくつもあり、画面設計まで終えた時は少し安心したことを記憶しています。

お客様のご協力のおかげで無事にプロジェクトを完遂することができました。そのときから2年が経ちましたが、今でも忘れられないプロジェクトのひとつです。改めて、ご協力いただいた皆様に、感謝を申し上げます。