社員総会とは、年単位、半期単位などで行われるイベントで、全社員が集まって会社の経営方針やビジョン、戦略などを共有する場です。
また会社の一体感の醸成、モチベーションアップを目的に表彰が行われるケースも多くあります。
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社員総会の目的は大きく分けて3つあります。
社員総会では、会社のビジョンや経営戦略をはじめ、会社の業績や市場環境などを社員に共有し、社員一人ひとりに自律的な行動を促します。こうすることで共通認識を持たせ、企業全体の結束力を高めるのです。
また、社員総会は全社員が出席するため、普段なかなか接することがない人と接する機会ができます。仲の良い社員はもちろん、電話やメールでしかやり取りしたことがない社員や、関連部署の社員などとコミュニケーションを取ることで、仕事がしやすい関係を築くことも可能です。
そして、社員総会は経営者や役員層が社員へ感謝の気持ちを伝える場でもあります。
全社員がそれぞれの立場で、会社の業績や存続に携わってくれていることに感謝することで、社員の帰属意識や愛社精神の向上にもつながるでしょう。
近年では、企業価値を高める戦略として「インナーブランディング」が重視されています。インナーブランディングとは、社員に対して企業ブランドの価値を印象づける啓蒙活動のことを指し、社員総会こそインナーブランディングの場に最適なのです。
しかし「ブランディング」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
ブランディングは大企業だけのものではありません。中小企業もブランドを確立することは可能ですし、ブランディングによってオリジナリティを印象づけることは、むしろ中小企業こそ必要だといえるでしょう。
ここでは、ブランディングを得意とする弊社「株式会社ファングリー」の親会社、「ブランディングテクノロジー株式会社」のブランディングの制作事例をご紹介します。
株式会社ケイジェンド・プロダクツは、メイン業務となるダイレクトメール発送代行サービスをはじめ、印刷や宛名データ作成、文面データ作成、文面作成、デザイン発送までワンストップで対応している企業です。
当初は自社で原稿や素材を用意していたそうでが、ディレクションから制作全般を弊社が担当した結果、考えていることすべてがカタチとなり、これまで抱えていた課題を見事に解消することができました。
また、ブランディングテクノロジー株式会社はブランド・プランナーの育成を目的とした「ブランド・プランナー協会」も主催しており、受講生からも高い評価をいただいています。
ブランディングと聞くと、消費者や取引先に対して企業ブランドを印象付ける「アウターブランディング」をイメージする人が多いですが、企業ブランディングはアウターブランディングだけではありません。なぜなら、不平不満を持った社員が多い企業に良い印象は抱けないからです。
インナーブランディングを行うと、社員のブランドに対する理解が深まるとともに、商品やサービスの品質も向上します。また、働く場としての魅力が高まるため、優秀な人材を確保しやすくなったり、離職防止につながったりもするでしょう。
つまり、インナーブランディングは、アウターブランディング以上にブランド価値を左右するのです。
社員全員が参加する社員総会は、年中行事なのでスケジュールが立てやすく、インナーブランディングの強化にも絶好の場だといえます。ただし、インナーブランディングを強化するには社員総会の内容が重要です。
社員総会でインナーブランディングを強化するには、自社の強みや業績、戦略、ビジョンなどを全社員に共有することが大切です。これにより、社員の共感を生み出し、会社へのロイヤルティを高めることができます。さらに、社員同士のコミュニケーションや表彰によって社員のモチベーションを上げれば、組織としての結束力をより高めることができるでしょう。
そのため、賑やかで楽しい社員総会であったとしても、共有・コミュニケーション・表彰といった要素はしっかりと組み込むべきです。
インナーブランディングの強化では、社員総会の開催が「目的」になってしまわないよう注意が必要です。なぜなら、インナーブランディングは社員総会を開催したからといって強化されるものではありません。
たとえば、自社の業績、戦略、ビジョンなどを淡々と発表するだけでは社員の共感を得ることはできませんし、社員同士のコミュニケーションも「ただのおしゃべり」で終わってしまう可能性があります。これでは、インナーブランディングどころか、社員総会を開催する意味がありません。
そうならないためにも、社員に「どのような行動」を起こしてほしいかを具体的にイメージし、メッセージ性のある企画、コンセプト設計を行いましょう。
一般的に、インナーブランディングを意識している企業の社員総会では、映像が有効活用されています。また、どの映像も社員が主役となっていることから、社員の共感を得られやすいことが伺えます。
ここでは、実際に社員総会で使用された映像をいくつかご紹介しましょう。
こちらは社員総会オープニング映像で、企業ロゴからはじまる社員総会動画らしい作りになっています。 各事支店の社員の笑顔が紹介された後、3DCG で東京に光が集まるシーンが特徴的で、「社員のための社員総会」といった印象が感じられます。
ポップなアニメーションとマスコットキャラクターが印象的な映像です。被写体との距離感の近さも相まって、いわゆる社員総会動画にはない親しみやすさが特徴といえるでしょう。この企業では社員総会の流れでクリスマスパーティーを開催し、最後は全員が楽しめる内容となっています。
大勢の従業員が映っている一本締めのシーンを切り替え、20年の歳月と企業の成長が伝わってくる感動的な映像となっています。こちらは創業 20 周年記念イベントの映像となりますが、社員たちの活躍や思い出を共有することで、社員に「自分たちは大切にされている」「これからも頑張ろう」という気持ちが生まれます。
イベント会場の雰囲気づくりや観客の盛り上がりを高めるためには、映像を使うのが効果的です。先述したように、社員総会では多くの企業が映像を取り入れており、映像がない場合と比べて「社員の士気が高まった」「会場の雰囲気が盛り上がった」という声が多くなります。また、映像を使うことで視覚や聴覚に訴えかけることもできるので、インナーブランディングに映像は必要不可欠といっても過言ではないでしょう。
社員総会で映像を効果的に使うためには、まず映像のテーマを分かりやすくすることが必要です。たとえば、子供向けのアニメを大人が見ても、感動することがあります。なぜなら、その作品は「子供に楽しんでもらう」ことがコンセプトになっており、大人でも目的を理解してストーリーを追うことができるからです。
そのため、映像作成の際は「誰に」「何を伝えたいのか」を明確にする必要があります。
また、インナーブランディングを強化するのであれば、オープニング以外でも映像を使うことがポイントです。1年の振り返りや表彰者の紹介、企業コンセプトの具体的な説明、エンディングなど、いろいろなシーンに映像を盛り込むことで、社員の参加意欲をより高めることができます。
自社での映像制作が難しい場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。アマチュアでも完成度の高い映像を作ることは可能ですが、映像制作はシナリオ作成やロケハン、リハーサルなど、かなりの手間と時間を要します。そのため、これらの作業を通常業務と並行して行うのは難しいのが現状です。
一方、プロの業者に依頼すれば一切の手間がかからないことはもちろん、社員に伝えたいことも正確に映像化してくれるため、インナーブランディングを確実に強化することができます。
企業の節目となる年には、当日上映で参加者全員を楽しませるというのも効果的です。
千葉県浦安市にある医療法人社団 栗林歯科医院では、10周年記念パーティー当日に映像の撮影と編集、上映を実施し、会場を大いに盛り上げることができました。映像の内容は「10周年の振り返りと、次の10周年の目標を伝えるものにしたい」という要望でしたが、密なコミュニケーションで準備を進めてきたため、当日上映でも希望通りの映像を上映することができました。
社員総会は、会社のビジョンや経営戦略をはじめ、会社の業績や市場環境などを社員に共有する場となるため、インナーブランディングには絶好の場といえます。会場の雰囲気づくりや社員の参加意欲を高めるには映像の使用が必要不可欠であり、オープニングはもちろん、1年の振り返りや表彰者の紹介、企業コンセプトの具体的な説明、エンディングなど、いろいろなシーンに映像を盛り込むことが重要です。また、当日編集による上映はイベントとしてのクライマックスになり、社員との一体感にもつながります。
そのため、社員総会やイベントでは、映像を積極的に活用するようにしましょう。
弊社は社員総会の動画撮影・編集も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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