記事制作の外注トラブル解決策は?
よくあるケース別に解説

記事制作の外注トラブル解決策は?よくあるケース別に解説ページのイメージ画像
投稿者:KITAMASU NANAKO

「すでに別企業に外注して記事を制作しているが、こんな課題があって困っている」。クライアント企業のコンテンツマーケティングを支援するなかで、よく耳にするお悩みの一つです。特に初めて記事を外注したために要領がわからず、いざ運用してみたらトラブルが続出している……というケースは少なくないようです。

本記事では、記事外注におけるトラブル解決策をよくあるケース別にご紹介します。外注先のリプレイスを検討中の企業様、外注先をお探し中の企業様はぜひご参考にしてください。

オウンドメディア運用LPバナー

【Case1】外注先の記事のクオリティが低く、社内リソースを費やしている

オウンドメディアの記事制作を外注しているが、コストを抑えるために低価格の業者やクラウドソーシングを利用している。内容はもちろん、そもそも文章品質にも難があり、社内のチェックや修正に必要以上の時間を要している。


社内リソースをかけられない場合は、コストを上げて外注先を再選定しましょう。

 近年、コンテンツマーケティング支援サービスの需要が高まり、また、フリーランスのクリエイターに直接依頼できるクラウドソーシングも定着したことで、外注先の選択肢が増えてきました。一方で、コストを下げるほど成果物の品質管理が徹底されていないケースは少なくなく、結局は「安かろう、悪かろう」の罠に陥りがちです。

社内のリソースを使ってでもコストを抑えるべきなのか、コストを上げて社内のリソースをかけない方が望ましいのか、改めて優先度を検討し、外注先の再選定を行いましょう。あらかじめテストライティングを実施するなどして、文章品質のレベルを確認しておくことも大切です。

【Case2】自社で扱う商材が特殊なので、対応できる業者が見つからない

オウンドメディア記事などのコンテンツ制作を外注化したいと考えているものの、自社商材はニッチで専門性が高く、この分野に明るいライターを見つけることができない。


商材理解ができれば、専門ライターでなくとも対応可能な場合もあります。
もちろん自社商材の専門分野に精通したライターが見つかればもっともスムーズかもしれませんが、分野によっては、そもそも見つけることの難易度が高いうえに発注費用も高くついてしまいがちです。

その場合は、外部業者へ商材理解のためのオリエンテーションを行ったり、コンテンツの企画・監修だけは自社で行うなど役割を切り分けたりすることによって、専門性を担保できる可能性があります。

すべてを外注に丸投げするのではなく、専門性のコアになる部分だけ自社でコントロールできる体制を整えておけば、ニッチな分野であっても質の高いコンテンツを制作することは可能です。

【Case3】SEO対策はしているが、CVにつながっていない

オウンドメディア記事の制作を外注先に依頼しているが、SEO対策を目的としており、直接CVにつながるコンテンツは発信できていない。SEO対策も引き続き進めていきたいものの、コストがかかっている分、社内で売上貢献の面をシビアに見られている。


導入事例ページなどのCVにつながりやすいコンテンツ制作を検討しましょう。
オウンドメディアの運用においてSEO対策は必須ですが、検索からの流入数は確保できているものの資料請求や問い合わせなどのCVにつながっていないケースは少なくありません。SEO対策記事の場合、どうしても競合他社との差別化が難しく、似たような記事の量産になってしまいがちです。

そのため、SEOとは別の施策として、自社製品・サービスの導入事例コンテンツなど、より検討度合いの高い顕在層にアプローチできるコンテンツを制作することをおすすめします。

SEO対策の専門業者では対応が難しいケースも多いため、対応可否を確認したうえで外注先を改めて検討する必要があります。

【Case4】施策ごとに複数の外注先に依頼しているため、指示や管理が面倒

さまざまな施策を実施するにあたって複数の外注先を利用しているため、コミュニケーションや管理の面で負担が大きい。また、基本的に外注先は自分たちの指示ありきで稼働しているので、指示が滞るとプロジェクトを進行できない。


社内で管理しきれない場合は、プロジェクト管理ごと外注化する選択肢もあります。
昨今マーケティング施策がマルチチャネル化していることによって、「この施策はA社に、この施策はB社に……」と複数の外注先を活用した体制をとっている企業は少なくありません。

このような体制でも、うまく社内でプロジェクトを管理できているのであれば問題ありませんが、外注先が異なることで一貫性のあるマーケティング戦略を実行できておらず、場当たり的な対応になってしまっている場合は、体制の再検討が必要です。

予算を確保できるのなら、作業ベースで外注先を活用するのではなく、プロジェクト管理から施策の実行まで任せられる外部パートナーとの協力体制を構築することが望ましいでしょう。

【Case5】外注先に上流工程から依頼しているが、まったく主導してくれない

自社にはノウハウやリソースが不足しているので、外注先に要件定義や戦略策定から実行までを一貫して依頼しているが、プロジェクトを主導してくれる気配がなく、こちらが指示をしなければスムーズに進まない。結局は自社でやらなければならないことが多い。


具体的にどのような支援をしてくれるのか、契約前に明らかにしておきましょう。

業者ごとに大きく異なるのが、要件定義や戦略策定といった上流のフェーズにおけるアウトプットです。

依頼する側からすれば、単純にコンテンツの制作だけを依頼するよりも、よりプロのノウハウを活かした提案がもらえるはず、と期待するところですが、ふたを開けてみたらコンテンツの企画レベルのアウトプットしかもらえなかった、というケースはよくあります。

このような事態を回避するには、見積もりの段階で支援の内容を明らかにし、どんなアウトプットを提出してもらえるのかを確認したうえで、金額に見合っているかを判断することをおすすめします。

記事外注のトラブルを回避する3つのポイント

1:外注化する場合は役割を明確に

内製で完結できない場合は外部パートナーの活用を検討する必要があります。あらかじめ社内と社外の役割を明確にしておくことで、社内外のリソースの調達を最適化でき、運用後のトラブル回避にもつながります。

2:一貫した戦略で施策を統合する

マーケティングチャネルの多様化にともない、多岐にわたる施策を一貫性のある戦略で統合することが不可欠です。まずは最小限の施策から始める場合も、部分最適で考えずに全体のビジネスゴールを意識しましょう。

3:成果指標の設定を忘れずに

コンテンツマーケティングは中長期的に取り組む必要があるため、必ず目的に応じた成果指標を決めておきましょう。現状を正しく把握できれば改善のアクションも取りやすく、より効果的な施策を実行することができます。

記事外注の際に整理しておくべき10の要件

改めて記事の外注先を検討したい企業様、もしくはこれから外注先を探すという企業様にぜひ整理しておいていただきたい要件の10項目です。

あらかじめ社内調整を行って可能な限り要件を固めておくと、トラブル回避はもちろん、外注先とのスムーズなコミュニケーションに役立ちます。

1 記事制作の目的 記事をどのようにマーケティングやブランディングに活かしたいのか
2 成果指標(KPI・KGI) セッション数やCV数など成果を測る定量的な指標は何か
3 テーマ・キーワード選定の有無 テーマやキーワードの選定は自社で行うのか、依頼したいのか
4 記事の想定文字量 1記事あたりの想定文字量はどれくらいか
5 情報提供の有無 記事の情報源は自社で用意するか、リサーチから依頼したいのか
6 画像提供の有無 画像は自社で用意するか、フリー画像の選定や図表の制作を依頼したいのか
7 取材の有無 取材は必要か、必要な場合は取材先の選定・アポイントから依頼したいのか
8 制作記事数 何記事を制作したいか、単発もしくは継続的か
9 納期 納期はいつ頃を希望しているか
10 その他 追加の要望、補足事項はないか

まとめ

ビジネスにおけるデジタルコミュニケーションが進むなか、記事などのコンテンツの質がビジネス成果を左右すると言っても過言ではないでしょう。株式会社ファングリーは、特にテキストコンテンツにおいて業界20年の実績を持っているため、企画・ディレクション、ライターの選定、品質管理を安心してお任せいただけます。企業様の課題解決につながる具体的なご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

con_marke_case

この記事の投稿者

NANAKO KITAMASU

コンテンツディレクター/マーケティング

2015年よりエディターとしてのキャリアをスタート。現在は株式会社ファングリーでコンテンツディレクターとしてクライアントワークに従事するとともに、インハウスエディターとして自社マーケティングやインサイドセールス、採用など幅広い領域に携わっている。

詳細はこちら

Archive同じカテゴリーの記事一覧