まだスマートフォンが普及する前の時代、私たちはパソコンの前に座り長い時間をかけて情報収集を行っていましたが、スマートフォンが普及している現代では、あらゆるシーンで手軽に情報収集ができるようになりました。
そのため、Webコンテンツにおいても成果に結びつくコンテンツ制作やSEO対策のためのキーワード選定が重要視されており、ユーザーの瞬間的なニーズであるマイクロモーメントを理解する必要があります。
ここでは、マイクロモーメントの意味やコンテンツマーケティングでの活かし方、注意点についてご紹介します。
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「マイクロモーメント」とは、人々が何かを欲した瞬間をいい、Googleによって名づけられました。そんなGoogleが提唱するマイクロモーメントの定義は以下になります。
人が「知りたい、行きたい、したい、買いたい」というニーズに基づいた行動をするためにデバイスを使う、意思が高い状態の瞬間。
マイクロモーメントを活用する場面は、Googleの検索エンジンで表示される検索結果以外にもGoogleの広告や掲示板、さらにGoogle以外のSNS検索といったさまざまなシーンにわたります。そのため、どのようなプラットフォームやシーンでマイクロモーメントが発生するかをあらかじめ整理しておくことで、前後の文脈が明確になり、コンテンツ作りに活かすことができます。
マイクロモーメントの分類は、「知りたい(I want to know)」「行きたい(I wanto to go)」「したい(「I want to do)」「買いたい(I want to buy)」の4つになります。
ユーザーが意思決定や情報収集など何らかの目的のために新しい情報を調べる、もしくは調べなおす瞬間になります。
近年では、日本を含めさまざまな国で、「モバイルデバイスからの検索数」が「PCからの検索数」を上回っていることが報告されており、スマートフォンユーザーのおよそ66%が「テレビCMの情報をスマートフォンで検索したことがある」と言われています。
つまり、ほとんどの人がスマートフォンで情報を調べているということになるのです。
ユーザーが何かしらの目的で行きたい場所を探している瞬間になります。
たとえば、「近くのレストラン」「港区 歯医者」といった検索がこれにあてはまり、場所以外に周辺情報を検索することもあるでしょう。
2011年以来、Googleの「Near me(周辺情報)」の検索数は年々増加しており、2014年末にはその約80%がモバイル経由であるといわれています。このことから、モバイルデバイスによるロケーション検索が主流になっているといっても過言ではないのです。
ユーザーに何かしたいことがあり、それを叶えるための方法を探す瞬間を指します。
たとえば、料理の作り方やヘアスタイリングの方法、効果的なダイエット方法などを検索する瞬間がこれにあたり、スマートフォンユーザーの約91%がタスク遂行のアドバイスを求めてスマートフォンで検索したことがあると答えているのです。
また、「したい」のモーメントにおいては外部からの情報を受け入れやすい状態ともいえ、コンテンツマーケティングにおいては絶好のチャンスになるといえます。
これは、ユーザーが何かを買いたいと決意している瞬間を指していて、すでに何かを購入する準備はできているが何を買うか、またはどのように買うかについて補助が必要な状態をいいます。また、店頭で購入する前にスマートフォンで商品を検索(確認)するというユーザーは約82%にのぼり、購買行動とモバイル検索は深く結びついているといえるでしょう。
実際、検索されるキーワードにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、検索キーワードとして主に使われているツールをご紹介します。
Googleが提供している公式ツールで、無料で利用できるにもかかわらず非常に優秀であるというのが大きな魅力となっています。本来は「 Google AdWords」という広告ネットワークの利用者に向けたサービスになっていますが、登録をすれば広告を出していない人でも利用が可能です。(一部機能制限あり)
検索の軸となるメインキーワードや想定される関連キーワードを検索すると、月間の検索ボリュームや、ほかの候補となるニーズの高いキーワードが表示される仕組みになっています。
キーワードを見つける際は、実際のURLを入力して探すこともできます。競合サイトのURLを入力すると、その競合サイトに関連するキーワードの一覧を出すことが可能なので、キーワードを選定する際に活用してみましょう。
サジェストは、検索フィールドにキーワードを打ち込むと、そのキーワードと一緒に検索されているサブキーワードを表示することができます。実際によく調べられているものとなりますのでとても参考にできます。
検索一覧ページのいちばん下に出てくるキーワードで、「こんなキーワードでも調べられていますよ」というメインキーワードを絡めたものや、ほかにも関連性のあるキーワードをお知らせしてくれます。
自社製品やサービスを提供する際は、どのモーメントに対してどのようなコンテンツを用意するかが重要です。そのため、キーワードプランナーで気になるキーワードや競合サイトのURL検索を行い、さらにサジェストや関連する検索キーワードを調べ終わったら、マイクロモーメントの「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」の4つそれぞれに分類をしていきましょう。
カスタマージャーニーとは、自社製品やサービスに対する顧客理想像(ペルソナ)の行動や思考、感情を時系列で見える化したもので、顧客を深く理解したり顧客目線の発想をしたりするために必要な工程となります。
キーワードプランナーやサジェストなどでキーワードを調べてみると、盛り込むべきキーワードの数はかなり多くなるものです。しかし、それらすべてを活用できるわけではありませんので、カスタマージャーニーをもとに「どのキーワードを活用するべきか」というのを考える必要があります。
カスタマージャーニーでキーワード検索の前後の文脈が整理できたら、今度はマイクロニーズに刺さるタイトルをつくっていきます。その際、ユーザーが「このWebページを読んでみたい」と思うようなタイトルにすることが重要ですが、タイトルにはSEOを考慮した検索キーワードを含める必要があります。
また、タイトルはユーザーの関心を引く最初の文言になりますので、思いつきで決めるのではなくじっくり考慮して決めるようにしましょう。
タイトルが決まったらいよいよコンテンツをつくっていきますが、ユーザーニーズとそのユーザーの行動の文脈と照らし合わせて、以下のポイントを抑えられているかを注意しながら進めていきましょう。
CTAとは「Call To Action」の略称で、行動喚起を意味します。一般的には、Webコンテンツに訪れたユーザーを商品購入などの結果に結びつける誘導のことをいいますが、個人情報入力フォームに誘導するボタンやテキストリンクを指す場合もあります。
コンテンツマーケティングは、コンテンツを通じてユーザーへ価値を届けるツールになります。そのため、コンテンツ制作をする際にはユーザーのニーズをしっかりと理解し、マイクロニーズに合った情報やサービスを提供することが大切です。
弊社では、コンテンツの作成やライティングサービスをはじめ、コンテンツマーケティングに関するあらゆる相談を承っています。御社にとって最適な提案をさせていただきますので、些細なことでも気軽にご相談ください。
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