漢字の「とじ・ひらき」の使い分けで
ブランドイメージを確立

漢字の「とじ・ひらき」の使い分けでブランドイメージを確立ページのイメージ画像

文章を書くとき、皆さんは「とじ(漢字)・ひらき(ひらがな)」をどの程度意識しているでしょうか。ほとんど意識をしたことはないという方が多いかもしれませんが、「とじ・ひらき」は文章のテイストに影響する重要な要素であり、企業やメディアのブランドイメージにもつながるものなのです。

オウンドメディア運用LPバナー

とじている文章とひらいている文章ではこんなに印象が違う!

普段文章を読んでいるときに、漢字とひらがなの比率について気にする人はそんなに多くはないでしょう。しかし、意識して見てみると、その違いは歴然です。当サイトでは基本的にひらいて表記するケースが多いですが、例として一部を抜粋してみます。

私がカメライターとして仕事を任せてもらえるようになるまで、相当な場数を踏みながら、さまざまな場面に遭遇してきました。大失敗しながら、大迷惑をかけながらも今回紹介したカメアシのサポートをはじめ、レフ板もち、スタジオ選定、ロケハン、ときに手タレなどのモデルなど、撮影現場の中でいろいろな立場で関わってきたからこそカメライターとしての必要なスキルを身に付けられたような気がします。

くじけそうになったときに、この“へたれ編集者”のコラムを読んで元気になってもらったり、さらにお仕事のご用命をいただいたりできるような、そんなコラムを目指していきます! どうぞよろしくお願いいたします。
https://fungry.co.jp/cnaps/blog/the-way-to-be-a-camera-writer-episode-1/)より抜粋

 

全体的にひらいた文章となっており、読みやすい印象を抱くのではないでしょうか。では、この文章を徹底的にとじてみると、印象はどのように変わるでしょうか。

 

私がカメライターとして仕事を任せて貰えるように成るまで、相当な場数を踏みながら、様々な場面に遭遇してきました。大失敗しながら、大迷惑を掛けながらも今回紹介したカメアシのサポートを始め、レフ板持ち、スタジオ選定、ロケハン、時に手タレ等のモデル等、撮影現場の中で色々な立場で関わって来たからこそカメライターとしての必要なスキルを身に付けられたような気がします。

挫けそうになった時に、この“へたれ編集者”のコラムを読んで元気になって貰ったり、更にお仕事のご用命を頂いたり出来るような、そんなコラムを目指して行きます! どうぞ宜しくお願い致します。

 

このように、印象はだいぶ変わります。まるで椎名林檎さんの書く歌詞のような漢字の多さは、せっかく明るい内容の文章であるにも関わらず、読む側にフォーマルな印象を抱かせてしまいがちです。

ブランドイメージによって、とじ・ひらきを使い分ける

「とじ・ひらき」に絶対のルールはありませんが、読み手にどのように見られたいのかを意識したうえで、使い分けを検討していくとよいでしょう。たとえば、女性向けのやわらかいイメージを表現したいのであれば、基本的にはひらいた表記の仕方を採用することが望ましいといえます。逆に難易度の高い専門性をもったサイトにしたいと考えているのであれば、とじた表記を採用すべきかもしれません。

ただし、あまりにも“ひらがな”ばかり、もしくは漢字ばかりの文章になってしまうと、かえって読みづらさが生まれてしまう可能性もあります。ブランドイメージはもちろん重要ですが、一番は読み手にとって有益な情報をわかりやすく伝えることを優先し、文章を推敲することをおすすめします。

ひらいた表記が望ましいケース

ひらく文章を心がけようと思っても、どういうときにひらけばよいか悩んでしまう人は多いはず。そんなときは「使用する漢字が本来の意味で使われているか」を意識してみるといいでしょう。たとえば、「物(もの)」という言葉。本来「物体・物質・品物・物品ひいては生物まで、具体的存在物を広くとらえていう言葉」という意味を持っています。しかし、以下のような文章ではどうでしょうか。

「本当に大切なものは、失ってから気がつく」

ドラマチックな映画や小説などで、よく使われるセリフです。ここでの「もの」は抽象的であり、具体的に何かを指して使われている言葉ではありません。こうした言葉は「形式名詞」とされています。形式名詞はひらいた表現が望ましく「もの」以外にも「こと」「~なところ」「~なとき」などの言葉がありますが、これらの言葉を使用するときにはひらくことを心がけ、「事」「~な所」「~な時」などは使用しないほうがベターです。

まとめ

普段から「とじ・ひらき」の使い分けを意識している人は、そう多くはないはず。実際、日常生活においてはパソコンの変換機能にお任せするだけで何も問題ありません。しかし、企業やメディアのブランドイメージが一般の方の消費行動などに密接に結びつく現在、こうしたポイントをまったく意図せずにコンテンツを発信することは、あまりおすすめしません。ささいなことですが、一つひとつのディテールの積み重ねが大きなブランドイメージを構築すると考えて、最適な表現を模索していきましょう。

con_marke_case

Archive同じカテゴリーの記事一覧