そのコラム、いきなり書き始めていませんか?
情報整理と構成の重要性

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文章を書くのに慣れていない段階では、「とにかく何でもいいから書いてみよう」という気持ちからいきなり筆を執ってしまうことが多いものです。しかし、思いつくままに書き進めた文章は、たいていの場合あまり出来のよいものにはなりません。その理由は、話があちこちに飛んでいたり、結論が明確でなかったりと、伝えたいことがわかりにくい文章になってしまいがちなため。明快で論理的な“伝わる”文章を書くには、執筆前に情報を整理し、構成を練るプロセスが不可欠です。

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ターゲットとそのニーズを想定し、綿密な企画を立てる

文章執筆にあたってまず着手すべきなのが、企画を立てること。ここでは、何について書くかを決めるのはもちろんのこと、誰に届けたい文章なのか、そのターゲットはどんな情報を求めているのかというところまで明確にする必要があります。

例えば、「結婚式出席の際のマナー」をテーマとしたコラムを書く場合について考えてみましょう。このコラムでターゲットになるのは「結婚式 マナー」で検索する人。つまり、結婚式に出席する予定があり、出席の際のマナーをよく知らない人と想定されます。では、そのような人はどんな情報を必要としているのでしょうか。

ターゲットのニーズを知るには、テーマを構成するキーワードをネットで検索し、関連語を調べる方法が有効です。実際に「結婚式 マナー」で検索をしてみると、次のような言葉が関連キーワードとして出てきました。

・結婚式 マナー 服装

・結婚式 マナー 当日

・結婚式 マナー 食事

・結婚式 祝儀

・結婚式 持ち物

関連キーワードから読み取れるのは、ターゲットは結婚式出席のマナーの中でも特に服装や当日の振る舞い、食事の作法、ご祝儀や持ち物について知りたがっているということ。どうやら、このようなニーズを満たす情報を盛り込んだコラムにする必要がありそうです。

ニーズをもとに構成を組み立てる

ターゲットのニーズが把握できたら、次は文章の構成を考えましょう。構成を組み立てる際に重要なのが、把握した複数のニーズのうち、どれを満たす情報を発信するのかを決めること。要素があまりに多いと文章が冗長になり、読み手が最後まで読む気力を削ぐことにつながるため、情報を取捨選択する必要があるのです。

ここでは、ニーズを箇条書きにし、想定されるターゲットの特徴と照らし合わせて優先すべきものを見極めましょう。キーワードの検索数を調べるツールを使い、検索数のより多いものを選ぶのも有効です。

満たすべきニーズを選んで発信したいトピックを決めたら、それぞれをどんな順番で、どのくらいの割合で、どのような役割で扱うのかを決めます。文章の長さや内容にもよりますが、基本的には以下のような構成にすると内容が伝わりやすくなります。

  • 導入(文章量:少)
  • メイントピック①(文章量:多)
  • メイントピック②(文章量:多)※メイントピックの数は全体の文章量によって変える
  • 補足(文章量:中)
  • まとめ(文章量:少)

構成ができあがったら、それに沿って詳しい情報を収集します。すでに満たすべきニーズが把握できているので、やみくもに情報収集するよりも効率よく、効果的な情報を集めることができるでしょう。

構成と収集した情報をもとに書き進める

構成づくりと情報収集が完了したら、いよいよ実際に文章を書き進めていきます。この時点で文章の“設計図”と“材料”がすでに揃っているので、執筆するのは決して難しくないはずです。

導入部分ではターゲットの疑問や悩みに共感を示し、あとに続く内容への興味をそそります。場合によっては冒頭でまず結論を提示し、本文でその理由を説明するような構成にするのもよいでしょう。

メイントピックと補足情報は、先に想定したターゲットとニーズを常に意識しながら執筆します。方向性を見失いそうになったら一度立ち止まり、「ターゲットは本当にこの情報を必要としているのか」と自分に問いかけてみてください。

まとめの段落には文章全体の内容を短く要約したものを据え、改めて主旨を強調するようにしましょう。そのうえで、行動を促すような文章(例:「あらかじめ服装や食事のマナーをしっかり把握し、万全の態勢で結婚式に臨みましょう」)で締めくくると、収まりがよくなります。

執筆前のひと手間で文章作成がぐっとスムーズに

ターゲットとニーズの想定、構成づくりといった執筆前の準備は、手間がかかるように思われて敬遠されがち。しかし、きちんと整合性の取れた文章を書けるようになるため、文章のクオリティは格段に向上します。また、執筆中にあれこれ悩んだり途中で書き直したりすることも少なくなるので、結果として執筆時間を短縮することにもつながります。なんとなく思いついたままに文章を書き進めがちな方は、執筆前にきちんと準備をする習慣をぜひ身に付けましょう。

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