コンテンツデスクのりんたろうです。企業の情報を発信するうえで有効なオウンドメディア。今ではあらゆる企業が展開しており、多種多様なオウンドメディアを見ることができます。
以前、C-NAPSブログでは業種ごとの特徴を探るために「自動車メーカーが運営するオウンドメディア5選【トヨタイムズは一味違う?】」という記事を公開しました。
そこで今回は、車に続いてバイクに関するオウンドメディアにフォーカスを当て、それぞれのテーマ、コンテンツの特徴・共通点をまとめていきたいと思います。
Table of Contents
今回は、HONDA、YAMAHA、Harley-Davidson、月刊オートバイ、バイク王が運営するオウンドメディアのコンテンツの特徴を調べてみました。
“バイクが、好きだ。”この気持ちは世界の誰にも負けない。
タレント・声優・お笑い芸人などバイク好きな著名人への「バイク愛」に関するインタビュー形式の動画を掲載しています。こちらでは新車情報や機能紹介の掲載は行っていません。また、HONDAでは「バイクが、好きだ。」以外にも、旅×バイクがテーマの「HondaGO」や愛車のある景色を投稿する「RIDER’S VOICE」といったメディアも展開しています。
ライダーの数だけバイクの楽しみがある。自分らしいバイクライフをつくろう。
二輪免許を持っていない方に向けたビギナーガイドからツーリング・アウトドア・カスタム・ファッションといった情報を掲載しています。製品情報や機能紹介よりも、「バイクの楽しさ」にフォーカスした内容です。
オートバイ・バイクに関する幅広い最新情報をお届けするモーターマガジン社「月刊オートバイ」のサイトです。
モーターマガジン社「月刊オートバイ」が運営しているサイトであり、製品の最新情報からカスタム情報、体験記事、イベント情報とバイクに関する情報を幅広く掲載しています。趣味がバイクというモデルさんのポートレート記事や、バイクがテーマの短編漫画などを掲載しているのもこうした情報サイトならではといえるでしょう。
もっと、もっとバイクライフを楽しんでもらいたい―。すべてのライダーにおくる最強バイク情報サイトです。
バイクの買取や販売を行う「バイク王」が運営しているサイトであり、バイクに関するニュース、お役立ちコラム、試乗動画、バイク図鑑などを掲載しています。バイクで走りたいロードの紹介やバイク王のイメージキャラクター・つるの剛士さんを起用した連載をしているのもBike Life Labならではです。
バイクに関するメディアを見比べていると、それぞれの特徴と同時にいくつかの共通点が見えてきました。それは「バイクの性能」「商品情報」よりも、「バイクの楽しさ」「バイクの楽しみ方」に関する情報が多いということ。また、多くのメディアに女性が多く登場しているのも共通点といえます。
一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)が2018年に発表した「2017年度二輪車市場動向調査」によると、二輪車の国内需要は2013年以降緩やかな減少が続いており、新車購入においては若い人が減少傾向。しかし、新規購入者(二輪車を初めて購入する人)に目を向けると、若年層と女性ユーザーが増加していることがうかがえるといわれています。
こうした調査結果を見ると、ただバイクの紹介をするだけにとどまらずバイクの楽しさを幅広い層へと広げようとしてきたオウンドメディアが背景の一つにあっても不思議ではありません。オウンドメディアは企業の情報を発信するだけでなく、業界全体に貢献できる可能性も秘めているというのはとても素敵なことですね。
幅広い世代に影響力を発揮するオウンドメディアを運営するためには、ただ闇雲に情報を流すのではなく「どんな人たちに向けてどのような情報を流すのか」が重要です。もし、オウンドメディアで新たなユーザーを取り込むのであれば、「オウンドメディアの目標」と「取り込みたいターゲットにマッチした情報」を結び付けることを考えてみましょう。
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