BtoBマーケティングの動画活用事例と、
動画制作で押さえたいポイント

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投稿者:MIYAGAWA TAKEHIRO

 

こんにちは。コンテンツエディターの宮川です。

動画(映像)といえば、これまではBtoCマーケティングでの活用が主流でした。しかし今日では、顧客の声を集めた導入事例やブランディングを目的とした広報発信など、BtoB向け動画マーケティングの注目度も高まっています。

スマホの進化や5Gをはじめとするインターネット環境の発展、動画事業・動画サービス関連のニーズ拡大などにより、動画広告の市場規模は右肩上がりで成長中。サイバーエージェントとデジタルインファクトが行った調査・予測(2021年10月~2021年12月)によれば、2021年の動画広告市場は、前年比42.3%増の4,205億円と算出。2022年には5,497億円、2025年には1兆の大台を超えて1兆465億円に達すると見られています。

自社製品やサービスのPRを目的としたBtoCだけでなく、BtoBにおいても動画コンテンツの活用が重要になってきているというのが昨今のトレンド。こちらの記事では、BtoB企業がどのようなときに動画コンテンツを活用するのか、その幅広い活用シーンについてご紹介します。

 

動画コンテンツ市場の変化

今日における動画マーケティング市場の急成長は、スマホの普及とデータ通信の高速化、広告市場の変化に起因するところが大きいと言えるでしょう。

20年以上前、動画を使った販促プロモーションはテレビCMが主流で、そのほかにユーザーが視聴する動画といえば、レンタルビデオ店で貸し出している映画やアーティストのMVを収録したDVDといったコンテンツが一般的でした。動画共有プラットホームYouTubeの視聴者が大きく増加し、InstagramやTwitterでもスマホ撮影動画をカンタンにアップロードできるようになったことで動画市場は激変。これまで見るだけだった視聴者が、動画を自ら制作・配信できるようになりました。

エンターテイメントコンテンツとの相性が良く、消費者ニーズにも大きな影響を与える動画。BtoBマーケティングでは、どのような活用シーンがあるのでしょうか。

 

どんな動画がBtoB市場で需要があるの?

動画はビジュアルコンテンツであり、文字ベースのコンテンツよりも格段に伝わりやすく、理解しやすい、記憶しやすいという特徴があります。BtoBの動画マーケティングにおいては、複雑なシステムやサービスを直感的に理解してもらったり、チュートリアルとして商品・製品の正しい使い方を伝えたり、企業の価値観や独自性をブランディングしたり――といった形で活用しているケースが少なくありません。

BtoB市場において、動画マーケティングは次のような6つのシーンで活用されています。

  1. 広告・販促
  2. リクルート(採用活動)
  3. ウェビナー
  4. 導入事例紹介・顧客インタビュー
  5. 地域PR・地域活性化
  6. 展示会用

 

1.広告・販促

動画活用の中でもとくに一般的なのが、自社の製品やサービスを担当者や経営者へ訴求するために制作されたコンテンツです。アニメーションなどを使って、キャッチーでわかりやすく紹介する動画が多いのが特徴。近年では、クラウドベースのCRM・顧客管理システムやセキュリティーサービスといったBtoB商材のテレビCMも、多く見られるようになってきました。

最新タレントマネジメントシステム「タレントパレット」コンセプト動画- YouTube

 

2.リクルート(採用活動)

動画コンテンツを使った採用サイトが、今日のトレンドになっています。その理由は、「就活生の情報収集のメインがスマホ」というのが大きいといえるでしょう。経営者や先輩社員のインタビュー、社風や日常の働く姿などがダイレクトに伝わる動画を採用サイトのファーストビューに設置する求人サイトが人気となっています。

株式会社ファングリーが作成した株式会社NSTロジの採用動画のように、ユニークな企画を切り口にして求職者へアピールするのも有効。「面白い会社」「新しい発想を持っている(大事にする)会社」というブランディングは、採用活動においてもプラスに働きます。

NTSロジ 採用 | ミッション「トランプタワーを運べ」

 

3.ウェビナー

BtoBでの動画活用が進む中、注目されている施策のひとつがウェビナー(ウェブ+セミナー)です。業界の有識者が登壇する講義や勉強会、パネルディスカッション、座談会などの視聴、商品解説といった目的で主に利用されています。ライブ配信と録画(オンデマンド)の2種類があり、オンラインなのでパソコンやスマホがあればどこにいても参加できるのがメリットです。録画コンテンツはナーチャリング(顧客への育成)にも効果を発揮します。

特に、オンラインでの受講を通して資格を取得できるウェビナーはトレンドの一つ。YouTubeで一部のウェビナーコンテンツを無料視聴できるようにして興味・関心を引き、有料セミナーへ誘導するといった方法もあります。

 

SDGパートナーズ主催のSDGsエキスパート認定セミナー

 

4.導入事例紹介・顧客インタビュー

ターゲットとなる企業が商品や企業のことを認知し、契約・購入するまでの流れにおいて、徐々に対象が絞り込まれていく構造を「ファネルマーケティング」と呼びます。その手法において「認知~興味」の次のステージである「検討」をする際に参考にするのが、導入事例や顧客インタビューの動画です。

実際にサービス提供を受けた企業が抱えていた課題、導入に至った経緯、その後実現した成果やプロジェクトを通しての感想などをわずか数分足らずで把握できるのは、動画の魅力と言えるでしょう。

マニュアル作成 ツール”Teachme Biz”導入事例 トワード様

 

5.地域PR・地域活性化

地域経済の発展、雇用機会の創出などを目的に、地方自治体が取り組んでいるのが企業誘致。そのプロモーションの一環として、企業向けに制作されるのが「企業誘致PR動画」です。地場産業の特色、気候や立地の特徴、助成制度の内容などストレートにPRする作品もあれば、ドラマ仕立てのユニークな動画もあり、観光や移住促進目的の「ご当地PR動画」同様、バリエーションに富んでいます。

 

ハレウッドムービー「世界でいちばん「いいね」のまち」編

 

6.展示会用動画

製造・機械、医療機器、AI、IoT、アプリケーションといった業界のリーディングカンパニーが集まる展示会場では、参加者たちに「どんな企業なのか」「どんな製品を扱っているのか」を効果的にアピールしなくてはなりません。多くのリードを獲得し、多くの商談機会を創出するためには、商品の魅力や企業情報がわかりやすくまとまった動画が有効です。

展示会映像 ASKindex アスカインデックス

 

やみくもはダメ!動画マーケティングは「設定」が重要

「BtoBでも動画のプロモーションが流行しているなら、ウチでも制作してみよう」と考えている方も少なくないでしょう。しかし、実際に制作した動画コンテンツが、ターゲットとしている顧客を惹きつけるだけの訴求効果を持たないものだったとしたら……貴重な予算や手間をムダにしてしまうでしょう。動画コンテンツは多くの人に注目される可能性が高いだけに、何を目的にするか、どこで配信するかなどで効果は大きく変わってきます。

コンテンツマーケティングで成果を得るには、自社のマーケティング課題を正確に把握し、どのターゲットにどんな情報を届けるべきのか、制作した動画を通して何を実現したいのか、どういった状態になれば成功といえるのか、といった設定を明確にすることが欠かせません。その中でも、とくに重要なのがターゲットの設定です。

ターゲット

①ハイボールを飲み始めてウイスキーについて知りたくなった人

②バーで飲む機会が増え、シングルモルトの銘柄について語れる知識が欲しい人

③世界のウイスキー生産地について学んでみたい人

ペルソナ

32歳 営業マン 独身 仙台出身

会社の同期や先輩と仕事帰りによく居酒屋で飲む 好きなお酒はビール、レモンチューハイ、ハイボール

休日の趣味はフットサル、ドライブ

最近は角ハイボールにハマっていてボトルとソーダを自宅に常備して、休みの日は家飲みもしている。彼女とバーに行ったとき、バックバーにあるウイスキーボトルの種類に驚き、シングルモルトというウイスキーに興味が湧いて飲み比べをして楽しんでいる。

 

コンテンツ内容

【巻頭特集】日本のシングルモルトの種類~山崎蒸留所

【特集1】シングルモルトの基礎知識

【特集2】世界のウイスキー5大産地

【特集3】スコッチウイスキーシングルモルト大図鑑~ハイランド・ローランド・スペイサイド・キャンベルタウン・アイラ

 

ウイスキーの基礎的な情報を網羅した内容で、目玉は200本のウイスキーボトルを掲載したシングルモルト大図鑑です。発刊した2010年頃は角ハイボールブームで、確実にマーケットにはウイスキーの知識欲を満たしたいターゲットが存在していました。その知識欲を満たし、喜ばれるバイブルとすることが最終的なコンテンツの目的です。雑誌を読んでからバーに行き、バーテンダーと話しながらこだわりのウイスキーを飲む楽しさを与えられるようなコンテンツを意識しました。

 

採用動画を制作する上でのポイント

続いては、BtoBの動画マーケティングでもとくにニーズのある「採用動画」を例に、その制作ポイントをお伝えします。

 

ポイント1:採用ターゲットを明確化する

どういった人材を採用したいのかという目的を元に、構成を練ることがポイントです。たくさんの求職者に面接に来てもらっても、すぐ辞めてしまうようなリスクがある「ミスマッチ人材」を採用するのはコストと時間のムダです。

採用ターゲットを明確にしないまま求人広告を出したり、採用活動を行ったりする企業は実は意外に多いもの。ですが、それでは採用コスパはいっこうに上がっていきません。求めるターゲットのスキルや経験に加え、将来のキャリアプラン、性格やパーソナリティーなどの条件を明確にすることで、求職者にとっても自社にとっても成功する可能性が高まるといえるでしょう。

 

ポイント2:ターゲット目線で動画の構成を選ぶ

動画の目的に応じて、動画の構成を選びましょう。

  • ブランドイメージを認知・浸透させたい→イメージを多用した動画
  • 社風や1日の仕事の流れがわかる→ドキュメンタリー風動画
  • やりがいやキャリアパス、各職種の詳細な仕事内容を伝える→社員インタビュー動画

自社の魅力をどう伝えるか、社風や働き甲斐をどうアピールするかを軸にターゲット層に合わせた動画を選ぶことで、採用活動を成功につなげることができます。

 

【採用動画事例:たぼ歯科医院】

弊社が手がけた採用動画コンテンツと、担当した動画制作ディレクターのコメントをご紹介します。

医療法人社団 幸誠会 たぼ歯科医院|未来のスタッフとなる皆さまへ

 

制作ディレクター 内藤一樹


動画コンテンツを活用した採用ブランディングでは、他院との違いや職場の強みを動画に込めることが大切です。こちらの動画は、たぼ歯科医院様の強みである【スタッフの明るい笑顔】をコンセプトに、スタッフがお互いの仕事を尊重している雰囲気をそのままストレートに表現することをテーマに制作しました。求職者へ向けたスタッフと院長のインタビューを散りばめた構成にしています。

 

ポイント3:採用サイトと動画コンテンツはセットで考える

採用サイトは、ターゲット(求職者)の企業理解を深めるために必須です。企業概要、募集要項といったサイトメニューのひとつに動画コンテンツを用意することで、ターゲットになりうる人材に効果的にアピールできるでしょう。

 

変化し続ける動画コンテンツマーケティング

今回の記事では、BtoB マーケティングの動画活用事例や採用動画の制作ポイントをご紹介しました。BtoB商材にはメリット・ベネフィット・使い方などがわかりにくいものも多くありますが、動画というソリューションを使えば認知拡大や集客アップなども期待できます。今後は、SNSを使った動画マーケティングもより注目されていくでしょう。

広報担当者やマーケティング担当者は、変化していくBtoB市場にマッチした動画を発信しなくてはなりませんが、メインミッションを持ちながら兼務している場合は、リソースの圧迫により動画マーケティングに使える時間が限られてしまうこともあるでしょう。

そんなときは、動画制作の外部委託がおすすめです。採用動画を作る際は採用サイトとセットでアピールする戦略が必要になるため、動画とWebサイト両方の制作・運用実績がある制作会社へ依頼しましょう。BtoCだけでなく、BtoB向け動画コンテンツの制作実績が豊富なパートナーならなお安心です。

 

  • 採用PR動画とインタビュー記事を活用したコンテンツマーケティングの記事はこちら

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TAKEHIRO MIYAGAWA

コンテンツディレクター/ライター

編プロ、出版社、フリーペーパー制作会社などで雑誌編集を経験して、コンテンツディレクターに。仕事でもプライベートでも、いろんな人を巻き込んだ企画を考えるのが大好き。イベント好きだけど自分が参加するとかなりの確率で雨が降るので、まわりからあまり誘われないことが最近の悩み。顔出しの体験取材記事やレポートも得意分野。好きなお酒はスパークリングワインのロゼ、黒ホッピー。

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