IoTサービスを提供されている企業様にとって、「導入事例」の見せ方は重要なポイントと言えます。
今回は、製造業(IoT)において、企業のIoTサービス導入事例をWebサイトで紹介している会社を紹介します。各社がどのように導入事例を紹介しているか、参考にしてみませんか。
Table of Contents
情報システムや情報間を「つなぐ」ソフトウェア開発に従事するアステリア株式会社。ここでは、同社が開発したソフトウェア「Gravio(グラヴィオ)」導入事例のコンテンツを紹介いたします。
事例の詳細ページでは、まず企業が「Gravio」というサービスをどんな目的で使用しているか、という点がメインタイトルで大きく表示されています。これにより閲覧者は、サービスの多様な活用方法を最初に知ることが可能です。
次に表示されているのが、サービス導入前の「課題」と、その課題に対してサービスはどのように貢献できるかというポイント。課題に対するアンサーをピンポイントで示すことで、サービスの効果をわかりやすく例示できるつくりです。
続いて表示されているのが、実際に行われている導入事例です。タイトルで進行中の事例を大きく示すことはもちろん、アイコンを入れることでどんな事例を行っているのか、視覚的にも強調。さらに、これから行う予定の事例も「企画中」と銘打つことで、サービスの可能性を示しています。
このように事例紹介では、
といったふうに、サービスがどんなもので、そのサービスが企業においてどんなことができるか段階的に紹介すると、閲覧者がサービスについてより理解を深められると言えるでしょう。
株式会社 ワイズ・ラブでは、組込システムICカード、RFIDデバイスといった、スマホやWebを連携させたシステム・サービスを開発している会社です。その中で同社は、工場や倉庫、オフィスで必要なものをすぐ見つけるための、物品位置管理IoTサービス「Xeye(クロスアイ)」を開発しています。
以下では、「Xeye」の導入事例コンテンツを紹介します。
「Xeye」の事例詳細ページは製品の紹介サイトから一覧ページなどの他ページにジャンプすることなく確認できます。閲覧者は、「Xeye」の特徴や、どんな現場で活用できるのかを読み進めていくことで、自然と「導入事例」の項目に行きつくことができるつくりです。
導入事例では、どの会社で「Xeye」が導入され、それによってどのようなメリットがあったかが説明されています。さらに、会社名を選択すると、導入事例の詳細を確認することが可能。サービスを導入した背景や課題のほかに、「導入の決め手」も書かれています。これによりサービスの導入を検討している閲覧者は「うちの会社と似たような課題を抱えている」と認識することができ、導入を後押しすることが可能です。
ページの最後にある「導入効果は?」では、導入したことによる効果を、短い文章ではっきり示しています。サービス導入の課題から決め手、効果までを無駄なく明示した導入事例紹介と言えるでしょう。
株式会社ACCESSは、1999年に世界で初めて携帯電話をネットにつなぐ技術を実用化した企業でもあります。ブラウザをはじめとする組込技術とノウハウを持つ同社は、IoTサービスの開発・運用に必要とされるバックエンドシステムをワンストップで提供するプラットフォーム「ACCESS Connect」を開発。以下では、この「ACCESS Connect」の導入事例コンテンツを見ていきましょう。
「ACCESS Connect」の導入事例は、サービスを紹介するサイト上部にある「導入事例」を選択すると表示できます。「導入事例」をクリックすると、サービスの導入企業を一覧できます。閲覧者は、企業ロゴを選択することで、サービスが他企業でどのように導入されているかを確認することが可能。
詳細ページでは(内容は導入企業によって異なります)、サービスを採用した理由をポイントごとに解説。その後、サービスを導入したことでどのようなメリットを得られたのか、これまでの課題は解決できたのか、などが確認できます。
このページでは、事業開発部の代表者といった、導入に直接関わった人の声を紹介しています。これにより、閲覧者は「現場の声」を知ることができ、どういう状況であればサービス導入がふさわしいか、自分事として受け止めることができます。
閲覧者に対し、サービスの重要性を強調するためには、このように「現場の声」を織り交ぜることも有効と言えるでしょう。
楽天コミュニケーションズ株式会社は、IoTプラットフォームサービスにて、大容量アップロードやIoT、M2Mに強みを持つモバイル通信回線を提供しています。ここでは、同社の導入事例コンテンツを見ていきます。
導入事例は、Topページにあるキャッチコピーのすぐ下に記載されています。しかし、サービスのプランや機能をある程度理解してから導入事例を知りたい場合は、Topページの「プラン」や「機能」を選択したあとに「導入事例」を選択してもOKなつくりです。先程紹介した「ACCESS Connect」の導入事例と同様、導入事例だけ知りたい人と、サービスの概要も知りたい人両方に役立つつくりになっています。
「導入事例」で「詳細はこちら」を選択すると、採用しているサービスや活用方法、導入効果などを確認することができます。導入企業の担当者が導入の経緯や、それによって状況がどう改善されたかを“自ら語る”という体裁をとっているので、閲覧者に導入事例を自分事のように感じてもらうことが可能です。
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズでは、「セキュアカメラクラウドサービス」をはじめとしたIoTサービスを提供しています。以下では、同社が提供するIoTサービスの導入事例コンテンツを紹介します。
ページを下にスクロールしていっても、「導入事例」を選択しても導入事例を確認できるタイプのページです。ただし、Topページにはサービスのサポート領域や関連サービスなどが短い言葉でわかりやすく書かれているので、サービスについてよく知らない人は理解を深めながら導入事例に到達できます。
閲覧者のニーズによって、導入事例を確認するまでの過程を選べるという点も、このタイプのページの特徴と言えるでしょう。
「導入事例」で詳細を知りたい会社の写真を選択すると、別のページにジャンプすることができます。そこでは、その会社が抱えていた「課題」と、サービスを導入したことで得た「成果」がわかりやすく図解されています。このタイプの説明は、紹介サービスが「どのような課題解決に有効か」という点を閲覧者がひと目で理解できるようになっているので、閲覧者にサービス導入の後押しをすることができます。
なお、「導入の経緯」についても図入りでわかりやすく説明されています。サービスについて箇条書きのように文章で簡潔に説明する方法もありますが、この場合のように図を入れることは、閲覧者にサービスの有用性について視覚的に訴えられるというメリットがあります。
「他社に絶対に負けないサービスの特徴」を図で詰めるのも有効な選択肢と言えるでしょう。
「事例紹介」は、あるサービスを提供する企業にとっては、「サービスがどんな課題の解決に役立つか」「サービスの導入によってどんな成果を得られるか」を紹介できる絶好のコンテンツとも言えます。
「どのサービスを導入しようかな?」と検討してみる見込み顧客(=閲覧者)をもうひと押しするためのコンテンツづくりに、今回紹介した事例を参考にしていただけると幸いです。また、マーケティング戦略やコンテンツマーケティングでお困りの場合、是非当社にご相談ください!
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