自社メディアでSEO対策に注力したいと思ったとき、費用がどのくらいかかるのか気になるという方は多いのではないでしょうか。
SEO対策にかかる費用は、作業内容や依頼するケースによって大きく変動します。
本記事では、SEO対策の費用について、料金形態をはじめ、作業内容や依頼別の費用相場を詳しく紹介します。また、SEO対策の費用対効果を確認するポイントや、外注する場合の代行業者の選び方についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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SEO対策を代行業者へ依頼する場合の費用形態には、大きく次の3種類があります。
それぞれの費用形態にメリット・デメリットがあるため、SEO対策における課題と目的に応じて選択することが重要です。ここでは、各費用形態の特徴とサービス事例、費用相場を紹介します。
月額固定型は、毎月決まった額を支払い、SEO対策に関するコンサルティングサービスを継続的に受けられるプランです。
多くの代行業者では半年もしくは1年間といった基準となる契約期間を設けており、コンテンツの企画・制作・検証といったPDCAサイクルの管理、月次ごとの改善提案など、包括的・継続的に対応してもらえます。
定額制のため予算の見通しを立てやすく、自社の管理負担を軽減できるのがメリット。
一方で、SEOの効果が思わしくない月でも費用は発生するため、費用対効果が感じられないタイミングがあったり、ニーズに応じてサービスをカスタマイズできなかったりという側面もあります。
契約期間 | 6ヶ月 |
初期費用 | 20万円 |
月額費用 | 10万円 |
合計費用 | 80万円(20万円 + 60万円) |
地域の競合飲食店に対して検索順位を向上させるため、内部SEO対策、コンテンツ改善、ローカルSEOを実施。結果として検索順位が大幅に上昇し、地域での集客が増加しました。
契約期間 | 12ヶ月 |
初期費用 | なし |
月額費用 | 25万円 |
合計費用 | 300万円(25万円 × 12ヶ月) |
売上アップを目指して、内部SEO対策、外部SEO対策、コンテンツマーケティングを実施。その結果、売上が20%増加し検索流入率も改善しました。
一括払い型は、コンテンツ制作やサイトの分析・改善・修正など、SEO対策の一部分や特定の作業に対して費用を一括で支払うプランです。長期的な固定費はかからず、作業に対応する見積もり額も明確なので予算を組みやすいでしょう。
ただし、一括払い型は成果にかかわらず報酬が発生し、依頼後(納品後)に改善点が見えたとしても要件外の対応はしてもらえません。そのため、代行業者の選び方によっては高い費用対効果を見込めない恐れもあります。
成果報酬型は、以下のように具体的に成果が出た場合に費用が発生するプランです。
上位表示された日数分の報酬のみ発生するケースが多く、コストを抑えつつ効果的なSEO対策を実施できます。
一方で、契約終了後に検索順位が下がってしまうリスクも。一般的に成果報酬型では被リンクの設置やSNS運用による外部施策を重視する傾向が強く、検索エンジンの評価につながる内部SEO対策は不十分な場合が多くあります。
そのため成果報酬型を選択する際は、成果が出た後も維持や更新などのアフターフォローが手厚いか確認することも重要です。
初期費用 | なし |
報酬発生要件 | 特定の検索キーワード順位でトップ3にランクイン |
報酬額 | 5万円 |
競合サイトよりも検索順位を向上させるため、キーワード選定、内部・外部SEO対策、コンテンツ改善を実施。検索ボリュームがある程度高く、上位表示させるのにそこそこ難易度の高い「地域名 + 産業名」のキーワードで検索順位トップ3入りを達成しました。
初期費用 | 10万円 |
報酬発生要件 | 特定の検索キーワード順位トップ10にランクイン |
報酬額 | 3万円 |
検索流入数を向上させるため、キーワード選定、内部・外部SEO対策、コンテンツマーケティングを実施。「商品名 + ブランド名」のキーワードは競合が多く難易度は高いものの、検索順位トップ10入りを果たし、売上が10%増加しました。
ひとくちにSEO対策と言ってもその施策はさまざまあり、自社の課題や目的に応じて依頼すべき内容が異なります。以下の表では、SEO対策の内容別に費用形態と費用相場をまとめました。
施策内容 | 費用形態 | 費用相場 |
---|---|---|
SEOコンサルティング | 月額固定型 | 30~100万円程度 |
Webサイト設計 | 一括払い型 | 30~100万円程度 |
コンテンツ制作 | 一括払い型 月額固定型 | 10~50万円程度 |
内部SEO対策 | 一括払い型 | 10~50万円程度 |
外部SEO対策 | 月額固定型 成果報酬型 | 1~15万円程度 ※成果報酬型の場合は100万円以上になることも |
依頼するサイトの規模やコンテンツ制作数により変動するため、それぞれの施策内容で価格の振れ幅があります。ここからは、上記5つのSEO対策を依頼する場合の、各作業内容と費用を詳しく解説します。
網羅的にSEO対策を実施したい場合、SEOコンサルティングの見積もり相場は月額30万円以上と考えておくと良いでしょう。
実績豊富な業者であれば月額50~80万円程度必要になることもあり、100ページ程度に及ぶ大規模サイトの場合は100万円以上が一般的な相場です。費用形態としては、基本的に「月額固定型」での契約となるケースが多いでしょう。
SEOコンサルティングには、具体的に以下のような作業が含まれます。
コンテンツ制作支援として、必要に応じてSEOに効果的なコンテンツ企画(ペルソナ設計やカスタマージャーニーマップ作成)や骨子となる構成案の作成、ライティングなどもサポートしてもらえる。社内にSEOの専門知識がなく、リソースも不足しているケースではSEOコンサルティングを検討してみるのがよいでしょう。
Webサイトの新規構築やリニューアルなど、SEO対策を伴うWebサイトの設計は、30~100万円程度が一般的な相場です。ただし、サイトの規模や仕様の複雑さなどによって大きく異なります。費用形態は「一括払い型」が多い傾向です。
サイト規模別の費用相場
サイト規模 | 費用相場 |
---|---|
小規模(~30ページ) | 30万円程度 |
中規模(31~100ページ) | 30~60万円程度 |
大規模(101ページ~) | 60~100万円程度 |
依頼内容別の費用相場
依頼内容 | 費用相場 |
---|---|
オリジナルデザイン(※1)の場合 | 20~100万円以上 |
テンプレートデザイン(※2)の場合 | 3~10万円 |
テンプレートをカスタマイズする場合 | 20~30万円前後 |
ECサイトの設計 | 50万円以上 |
独自システムの構築 | 100万円以上 |
※1 代行業者(Web制作会社)が最初から作成したデザイン
※2 すでに自社が持っているテンプレートデザイン
なお、設計だけでなく制作も込みの場合にはより高額となります。
Webサイト設計では、具体的に以下のような作業がSEO対策に含まれます。
SEO対策を総合的に支援するSEOコンサルティングとは異なり、Webサイト設計では「調査・分析・企画」といった部分的な業務を委託できます。サイト設計の段階からSEOを考慮できるため、サイト公開後は比較的早いペースで成果を実感しやすいでしょう。
新規サイトの立ち上げ経験がない場合や、サイト設計以外の内部・外部SEO対策、コンテンツ制作を自社で対応できる場合におすすめのプランです。
SEO施策のひとつとして、「コンテンツSEO」と呼ばれるものがあります。コンテンツSEOは、各検索キーワードに応じて受け皿となるコンテンツを制作し、自然検索からのアクセス数増加を目指す施策です。コンテンツSEOの依頼方法としては、まとめて本数を発注する「一括払い型」と、毎月数本ずつ依頼する「月額固定型」が一般的です。
具体的な作業内容は業者によって異なりますが、以下のような作業が含まれます。
SEOコンテンツの制作は、1記事5万円前後が目安です。ただし、専門性の高いキーワードを対策する場合や記事の文字量が多い場合は1本あたりの金額が高くなります。
また、作業ごとに料金設定がされているケースが多いといえます。各作業の費用相場は、以下を参考にしてみてください。
作業 | 費用相場 |
---|---|
構成案作成 | 5,000~1万円 |
執筆・編集 | 5,000~1万円 |
監修 | 1万円~ |
入稿 | 1,500~3,000円 |
写真撮影 | 3~5万円 |
イラスト・図解制作 | 500~5,000円/枚 |
このほか、取材記事を制作する場合には、ライターやカメラマンの交通費が発生することもあります。
内部SEO対策とは、テキスト・画像・HTMLといったWebサイト内部の要素をSEO目的で最適化する施策のことです。「一括払い型」のケースが多く、費用は10~50万円程度が相場で、サイト規模により適用される費用が異なります。
サイト規模 | 費用相場 |
---|---|
小規模(~30ページ) | 10~30万円程度 |
中規模(31~100ページ) | 30~60万円程度 |
大規模(101ページ~) | 60~100万円程度 |
規模が大きくなるごとに必要な施策も増えますが、通常は以下のような作業が行われます。
内部SEO対策は、一度行えば順位向上など一定の効果が期待できます。しかし、長期的な効果を維持したいなら継続的な取り組みが必要です。検索エンジンのアルゴリズムの変化や、競合サイトの動きに合わせて都度改善していくことが求められるため、定期的な更新を実施していきましょう。
外部SEO対策とは、外部サイトからの被リンクを得ることで自社サイトの信頼性や権威性を高める施策のことです。被リンクは外部のページやサイトに自社サイトのリンクが貼られた状態を指し、「バックリンク」とも呼ばれます。
例えば、インタビュー先の企業サイトに取材記事へのリンクを貼ってもらったり、有益な調査結果を公開して不特定多数の人に引用してもらったりといった方法があります。
獲得できる被リンクの数や質、頻度によって価格は変動しますが、「月額固定型」で毎月1~15万程度かかります。「成果報酬型」で依頼できるケースもあり、この場合は100万円以上と費用が高額になることもあります。
なお、「被リンクの購入」はNGです。有料で被リンクを購入することはGoogleのガイドラインに反するため、検索結果にサイトが表示されなくなるなど重大なペナルティが課されます。外部SEO対策は、内部SEO対策やコンテンツSEOと並行することで高い効果を発揮するため、総合的なコンサルやコンテンツ支援を行っている業者に依頼することをおすすめします。
SEO対策に必要な費用は、施策の範囲や深度によって変動します。社内の運用体制に応じて、依頼方法は以下の3パターンから検討できます。費用以外にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、社内リソースと照らし合わせた上で選択しましょう。
SEOコンサルティング会社から提案された内容を受けて自社で運用や改善を行う場合、目安として月額30~100万円程度かかります。
分析や戦略立案を任せられるため、社内にSEOの知識やスキルがなくても効率的に対策を行うことが可能です。一方、効果検証まで業者任せだと、SEOのノウハウが自社に蓄積されにくいという側面も。
また、継続的に予算を確保しつつ、社内にSEO担当者を置く必要もあるため、社内リソースに比較的余裕がある場合に適しています。
SEO対策全般を代行業者に一任する場合、施策内容や依頼先にもよりますが月額100万円以上となるケースも少なくありません。
上流から下流まですべてプロに任せられるため、最短距離で成果を得やすいのが最大のメリット。また、社内リソースをほとんど割く必要がなく、進捗共有やコンテンツの確認など最低限の工数で済むため、内製できる余裕がない企業に向いていると言えます。
ただし、SEO対策には最低でも4ヶ月~1年といった長い期間を要するため、潤沢な予算が必要です。すべての作業を外注することからも、社内にナレッジが蓄積されにくいといったデメリットもあります。
SEO記事を外注する場合、1本あたりの費用相場は5万円前後。記事数の増加はサイトの情報量や専門性を高め、検索上位表示に寄与します。現時点でまだ記事数がない、あるいは10記事も作れていないという場合は、まず30~50記事程度は制作するようにしましょう。
仮に1年間で50記事公開を目標とする場合、月に4~5記事の制作が目安となり、費用は月額10~30万円程になります。このほか、制作会社によっては別途オプション費用で、企画から任せたり、専門性の高い記事に監修をつけたりすることも可能です。
SEOの専門知識を持つライターや編集者に記事制作を委託することで、記事のクオリティが担保されるのはもちろん、更新頻度も向上するので効果的なコンテンツSEOを実施しやすいでしょう。一方、依頼先によって品質にばらつきが見られることもあるため、適切な代行業者を選ぶことが重要です。
コストを抑えてSEO対策を行いたい場合や、社内にSEOノウハウを蓄積させたい場合、「SEOツール」を活用してインハウス化を目指すことも可能です。
SEOツールとは、特定のキーワードについて検索エンジンで表示順位を上げるために支援してくれるツールのこと。競合分析やコンテンツ診断、キーワード調査、アクセス解析などSEOに必要な機能が搭載されており、自社にノウハウがなくてもコンテンツ制作や内部・外部SEO対策を行うことができます。
Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、Googleでのサイト状況を監視、分析、管理できる無料ツールです。Googleアカウントを持っていれば使用でき、多くの企業で導入されています。
なお、Googleサーチコンソールと混同しやすいツールが「Googleアナリティクス」。Googleアナリティクスはサイトへの流入数やサイト内でのユーザー行動など、「サイト訪問後」の動向を分析するのに役立ちます。
一方、Googleサーチコンソールは「ユーザー訪問前のサイト状況」について確認できるため、SEO対策の強化には両者を有効活用するのがおすすめです。
Googleサーチコンソールの代表的な機能には、以下のようなものがあります。
GA4について詳しくは以下の記事で解説しています。 GA4の基本的な設定方法や見方 |
Google上における、分析したいキーワードの「合計クリック数」「合計表示回数」「平均クリック数」「平均掲載順位」を表示でき、現在のパフォーマンス状況を把握できます。リライト施策の立案や成果を確認するのに役立ち、コンテンツSEOのPDCAサイクルを回す際に有用です。
インデックスとは、自社サイトがGoogleの検索エンジンに登録されることを指します。Googleサーチコンソールではインデックスレポートを受けることができ、インデックスに登録済・未登録の各ページ数が表示されます。
登録エラーや重複ページの存在など、未登録になっている理由も確認することができます。
サイトがハッキングされたり、マルウェアに感染していたりしないかを検知します。
サイトがGoogleのガイドラインに違反している場合には警告を促してくれます。早急に対処することで検索順位の下落や、インデックスから削除されるなどのペナルティを避けることが可能です。
外部リンクと内部リンクの各獲得状況を確認でき、「どのサイトの」「どのページに」リンクが貼られ、「どのページへ」遷移するのかを細かく把握できます。
Microsoft Clarity(クラリティ)とは、Microsoft社が提供する無料のヒートマップツールです。ヒートマップツールを使えばユーザーがサイト上で取った行動や反応を色の濃淡で視覚化でき、サイトで改善すべきポイントを把握しやすくなります。
クラリティはヒートマップ機能のほか、レコーディング機能やダッシュボードなどの機能も備わっており、すべての機能を無料で利用できます。
クラリティについて、詳しくは以下の記事もご覧ください! クラリティを活用したページ改善のヒント |
「クリック」「スクロール」「領域」の3種類のヒートマップ解析機能が搭載されています。クリックが発生した場所、スクロールの範囲、ページ内の各セクションのクリック数が、赤から青の色相で表示されます。
パソコンやスマートフォンなどのデバイス別、アクセスされた国別、期間別など条件で絞ることもできるため、必要なデータを抽出しやすいでしょう。
クラリティにはセッションレコーディング機能が搭載されており、サイトでのマウスカーソルやクリック、スクロールといったユーザー行動を動画形式で再現できます。ページの閲覧開始から離脱まで一連の行動を確認できるため、ユーザー視線に立ったサイトの分析・改善が可能です。
ダッシュボードでは、訪問者数、ページビュー、セッション数、滞在時間、直帰率など、サイトのパフォーマンスを一覧できます。
また、短時間内に特定の箇所を連打する「イライラしたクリック」や、ユーザーがクリックしても何も反応しない「デッドクリック」など、4つの指標で分析できます。これらのデータは、ユーザビリティの課題発見につながります。
Pascal(パスカル)は、株式会社オロパスが提供するコンテンツマーケティングおよびSEO業務の効率化を目的としたSEO分析ツールです。
パスカルでは検索上位30~50位までの競合サイトを統計分析でき、わずか1分でタグやタイトル文字量、サイトへのリンク数など約50項目について分析できます。
ほかにも、検索上位ページの傾向分析や、サイト流入数の増加に効果的なキーワードを自動で選定し、上位表示に必要な記事構成を提案する機能が特徴です。SEOの専門知識がない初心者でも使いやすく、簡単に最適なSEO戦略を立てることができます。
パスカルには使用回数や分析対象、登録できるキーワード数などが異なる3つのプランが用意されており、用途に合わせて選択できます。
プラン名 | 月額(税込) | サービス内容 |
---|---|---|
ライトプラン | 88,000円 | 簡易機能のみを搭載したエントリーモデル。検索上位10位まで分析対応。 |
プロプラン | 110,000円 | すべての機能を搭載したコスパ最適のモデル。検索上位30位まで分析対応。 |
アナリストプラン | 165,000円 | マーケティング担当に最適な広範囲な上位サイト分析が可能。検索上位50位まで分析対応。 |
※情報は2025年2月時点
SEO対策を内製化する場合は、「プロプラン」がおすすめです。月12回まで無料の個別レッスンが受け放題で、専任アドバイザーから自社に合わせた効果的な使い方をレクチャーしてもらえます。パスカルは最低6ヶ月契約となっており、4日間の無料トライアルで体験可能です。
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また、記事の品質チェック、検索順位の管理、ファクト/リーガル/コピー率などSEO対策に役立つ機能はもちろんのこと、外部ライター管理機能も搭載。ライターへの依頼状況も簡単に把握できます。
法人向けのエマツールズには2つの料金プランがあり、用途に合わせて選択できます。
プラン名 | 月額(税込) | サービス内容 |
---|---|---|
for Team | 33,000円 ※年額の場合は月27,500円 | 記事制作のみサポートするプラン。 |
for Team+ | 71,500円 ※年額の場合は月63,800円 | 記事制作のほか、KW分析や見出し構成などアナリティクス機能もついたプラン。 |
※情報は2025年2月時点
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SEO対策には時間も予算もかかりますが、扱う商材や業界、サイト規模によっては思うように費用対効果が得られないことも。ここでは、SEO施策で高い費用対効果が期待できるケースについて見ていきましょう。
商品単価が低い傾向にあるBtoC商材とは反対に、BtoB商材は取引の規模が大きく、商品単価も高いという特徴があります。そのため、SEO対策に高いコストがかかったとしても、成約1件あたりの受注利益がそれを上回るため、費用対効果も高くなりやすいでしょう。
ソフトウェアのライセンス販売、製造業向けの機械設備など、単価の高い商材はSEOから得られるリードが多くなり、取引が成立すれば大きな利益を得ることができます。
ニッチ商材は競合が少なく、SEO施策を施すことで比較的簡単に上位表示を狙いやすいといった特徴があります。ニッチな商材はターゲットが明確であり、そのターゲットに対してキーワードを最適化することで、短期間でトラフィックを増加させやすくなるのです。
特定の業界向けの特殊部品や、希少な商品を取り扱うECサイトなどは、少ない競争の中で上位表示されやすく、効率良くターゲット層にリーチできるでしょう。
YMYL(Your Money or Your Life)とは、医療、金融、法律など、お金や生活に関わる重要な情報を提供するジャンルのこと。これらの分野ではGoogleが信頼性や権威性を非常に重視するため、上位表示が難しくなります。具体的に、メディアとして上位表示が難しいジャンルは以下のようなものです。
これらに対し、YMYLに該当しないジャンルではGoogleのアルゴリズムが比較的緩やかなため、SEO対策がプラスに働きやすく、費用対効果が高い傾向にあります。
YMYLについては、以下の記事で詳しく解説しています。 YMYLのSEOにおける重要性と最適なコンテンツ戦略 |
大規模サイトはページ数が多いためSEO施策によるレバレッジ効果が大きく、結果的に費用対効果が高くなります。
特定のページだけでなく、カテゴリーページや商品個別ページ、ブログ記事など、サイト内の複数のページが上位表示されやすく、トラフィックやコンバージョンの増加に効果的です。
SEO対策を外注する際は、業者の得意領域や実績、提案内容、サポート体制など多角的に判断することが重要です。以下のポイントを参考にしながら、複数の業者を比較検討するようにしましょう。
代行業者によって対応できるSEO対策のサービスが異なるため、契約前に依頼内容を確認しておきましょう。予算を抑えようと安価で小規模の業者に依頼すると、時間や人手などの対応リソースが不十分で、期間内に希望するサービスが受けられない恐れもあります。
また、SEOで成果を出すにはさまざまな施策を組み合わせる必要があります。とくにSEO対策に長期的に取り組んでいきたいのであれば、費用をかける分、要望に応じて柔軟に対応できる業者を選ぶことが大切です。
SEO対策は長期的な取り組みを要することが多いため、その進捗を共有するためには円滑なコミュニケーションが不可欠です。いくら高度なSEO施策を提案されても、連携が取りにくい業者では、トラブルが発生した際に迅速に対応してもらえないかもしれません。
また、最近はオンライン会議やチャットツールでのコミュニケーションが標準化されています。定期的なミーティングや進捗報告を行う際に、コミュニケーションツールの使いやすさや対応スピードなども重要になるため、定期的に連絡を取れる体制が整っているか確認しましょう。
これまでの支援実績やお客様インタビューなど、具体的な支援事例を確認することはSEO対策代行業者の実力を判断する材料になります。とくにYMYLのジャンルで実績豊富な業者であれば一定レベル以上の専門知識を持っている可能性が高く、信頼もしやすいでしょう。
また、Webマーケティングの知識やノウハウもある業者の場合、集客だけでなくSNSやホワイトペーパーなどを駆使したコンバージョン獲得のための支援も可能です。自社の課題や目的によって適切な施策は異なりますが、施策の確度を高めるならWebマーケティング全般を依頼できる業者に相談することをおすすめします。
どの会社にもマッチするような汎用的な提案内容ではなく、「自社課題に合わせた個別の提案をしてもらえるか」が重要です。例えば、テンプレ化した提案書ではなく、自社のためにオーダーメイドしてくれているかなども、親身になって考えてくれているかを見極める判断基準になります。
また、SEOに関する豊富な知識があることはもちろん、自社目線で考えてくれているか、分かりやすい言葉を使っているかなど、担当者の姿勢・人柄も無視できない要素です。事前にしっかりと顔合わせする時間を設け、コミュニケーションの中で業者との相性を確認しましょう。
SEO対策の施策立案だけでなく、自社で運用をする際の指導やインハウス化の支援にも明るい業者を検討するようにしましょう。せっかく提案内容が良くても、それを社内で実行できなければ意味がありません。どの範囲までサポートを受けられるか事前に確認しておくことをおすすめします。
また、Googleは定期的にアップデートが行われますが、SEOが影響を受けることで自社サイトの評価が急降下する恐れもないとは言えません。この際、以前のデータへ戻すバックアッププランを用意している業者であれば、万一のトラブルがあっても心強いでしょう。
SEO対策代行業者から提供される報告書は、施策の進捗や結果などを把握するために欠かせないため、分かりやすく記載されていることが大前提です。
検索順位やコンバージョン率などの結果が数値化され、改善点や次のアクションについても明記されていれば、依頼した側も安心して任せられます。
SEO対策の費用は、依頼する業者や企業の規模、取り組む施策の内容によって大きく異なります。一般的に、SEO対策にはキーワード選定やコンテンツの最適化、テクニカルSEOなどが含まれ、戦略が複雑になる場合や競合が激しい分野では数百万円に達することも。
また、対策した分だけ成果が出るわけではなく、長期的な戦略が求められるため、費用対効果を見極めながら推進していくことが重要です。
株式会社ファングリーは、企業のコンテンツマーケティングをお手伝いするプロ集団としてさまざまなソリューションを提供しています。SEOをはじめとしたWebメディアの戦略策定やコンテンツ企画・制作、効果検証まで一貫してサポートしておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。貴社の要望や予算に合わせたご提案をいたします。
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執筆者
コンテンツディレクター/ライター
MIHO SHIMMORI
2023年ファングリーに入社。以前はWebマーケティング会社で約2年半コンテンツマーケティングに携わり、不動産投資メディアの編集長を務める。SEOライティングが得意。ほかにも士業関連や政治など複数メディア運営の経験あり。Z世代の端くれ。趣味はサウナと競馬と街歩き。