ホーム/記事/下請法3条書面とは?企業フリーランス活用で知っておきたいポイント

下請法3条書面とは?企業フリーランス活用で知っておきたいポイント

clock
SHARE
  • x
  • facebook
  • hatena
  • note

3条書面とは、下請法3条に定められた事業者が下請業者に交付する必要のある書面です。

企業のフリーランス活用には、さまざまな落とし穴が潜んでいます。その中でも特に気をつけたいのが、報酬の支払いに関する事項。報酬の支払いに関するトラブルは、業務が滞るだけではなく企業にとって大きな信頼を失う結果となるため、何よりも慎重に行う必要があります。

では、トラブルが起こるリスクを減らしてフリーランスへの発注を行うにはどのようにすれば良いのでしょうか。企業がフリーランスを活用することは、多くの場合、下請法の対象取引となります。そのため、下請法に対する理解を深めることが大切になります。

本記事では、支払いに関する義務のうち、トラブルを回避するために大切な「下請法3条書面」についてまとめました。

3条書面とは

実際の3条書面は下記になります。

1 書面の交付義務(第3条)
親事業者は,発注に際して下記の具体的記載事項をすべて記載している書面(3条書面)を直ちに下請事業者に交付する義務があります。

【3条書面に記載すべき具体的事項】
(1) 親事業者及び下請事業者の名称(番号,記号等による記載も可)
(2) 製造委託,修理委託,情報成果物作成委託又は役務提供委託をした日
(3) 下請事業者の給付の内容(委託の内容が分かるよう,明確に記載する。)
(4) 下請事業者の給付を受領する期日(役務提供委託の場合は,役務が提供される期日又は期間)
(5) 下請事業者の給付を受領する場所
(6) 下請事業者の給付の内容について検査をする場合は,検査を完了する期日
(7) 下請代金の額(具体的な金額を記載する必要があるが,算定方法による記載も可)
(8) 下請代金の支払期日
(9) 手形を交付する場合は,手形の金額(支払比率でも可)及び手形の満期
(10) 一括決済方式で支払う場合は,金融機関名,貸付け又は支払可能額,親事業者が下請代金債権相当額又は下請代金債務相当額を金融機関へ支払う期日
(11) 電子記録債権で支払う場合は,電子記録債権の額及び電子記録債権の満期日
(12) 原材料等を有償支給する場合は,品名,数量,対価,引渡しの期日,決済期日,決済方法

参照:親事業者の義務-公正取引委員会

非常に多くの項目があります。法律の文言にある通り、“下記の具体的記載事項をすべて記載している”書面を作成して交付する必要があります。下請取引においては、下請事業者の利益保護が優先されるため、発注者側にはトラブルを未然に防ぐために充分な管理が求められる形となっています。

報酬の支払いに関する「下請法3条書面」で注意したいポイント

下請法3条書面で注意したいポイントについて以下にまとめてみました。

支払期日に関する記載を行うこと

発注日や納期を記載するだけでなく、「検査を完了する期日」「支払期日」をそれぞれ定め記載する必要がある点です。その中で特に気をつけなければいけないのが、「支払期日」に関する項目です。「支払期日」については、「支払期日を定める義務(第2条の2)」にある通り、物品等を受領した日(役務提供委託の場合は,下請事業者が役務の提供をした日)から起算して60日以内を必ず指定しなければいけません。

注意したいのは発注者側が納品物を検査した受領日ではなく、フリーランス側が納品を行った日から起算して60日以内に代金の支払を行う必要があることです。そのため、3条書面においても60日以内の日付にて「支払期日」の指定を行う必要があります。

問題となるケースが出てくるのは、企業取引でよるある月末締め、翌月末支払いの支払いサイクルとなっている場合の60日以内の支払いに関する取り決めです。

例えば、当月の月末31日にフリーランスより成果物の納品を受けて翌月に検査を行う想定の取引を行った場合、検査の有無に限らず、この取引については当月の取引完了分として、処理を行わないと、60日以内に代金の支払を行うことができず、下請法に即した取引が行えていないことになってしまいます。

まとめ

今回は、「下請法3条書面」についてまとめました。個々に担当者が発注を行うのではなく会社でフォーマットを作り、弁護士など専門的な人に確認することが企業としてフリーランス活用に大切なポイントになります。

株式会社ファングリーでは、ライティング支援・コンテンツマーケティング支援を行っています。「自社メディアのコンテンツを充実させたい」「コンテンツマーケティングを通じて自社の事業を広めたい」「記事を通して業界や社会の信用を高めたい(ブランディングしたい)」などお考えの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

当メディア「C-NAPS」を運営する株式会社ファングリーでは、
戦略立案・プランニングからWebサイト制作、コンテンツ制作まで、
さまざまなソリューションの提供を通して各種ビジネス課題の解決を
お手伝いしています。まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームはこちら

C-NAPS 編集部

執筆者

C-NAPS 編集部

  • instagram
  • note

C-NAPS(シナプス)のオーガナイザーで、コピーライター/コンテンツストラテジスト。20年間で500超のブランディング/マーケティングプロジェクトに参画する一方、新規事業立ち上げ・拡大、サービス開発、広報、クリエイター組織の構築などに従事し、ブランディングテクノロジー社のグロース市場への上場に貢献。2020年に事業分割を行い株式会社ファングリー設立。モットーは「本気で本質を追求して本物のチームを創りあげる」。

SHARE
  • x
  • facebook
  • hatena
  • note
記事一覧へ

INTERVIEW インタビュー

C-NAPS(シナプス)を運営するファングリーの代表・松岡がコンテンツ界隈の方たちをゲストに迎え、「ここだけの話」を掘り下げるインタビュー企画です。

Interview

# 45

韓国発の子供服ブランド「モイモルン」が挑む、セールに頼らない価値創造|ファン共創の「キッズ店長」をはじめとしたEC・実店舗を統合したコミュニティ施策


  • ハンセドリームジャパン株式会社
  • EC・マーケティングチーム チーム長
  • 長谷部 佳奈(はせべ・かな)

Interview

# 44

「約400億円の売上を10年で倍にする」Francfrancの勝ち筋約90%の高い認知率を、価値につなげる新たな成長戦略


  • 株式会社アインファーマシーズ
  • Francfranc事業部長
  • 佐伯 佑介(さえき・ゆうすけ)

Interview

# 43

デジタル専門家ゼロ・7名のメンバーで挑む「人が生きるデジタル化」とは|プレミアム・アウトレットの「年数回の接点」を思い出に変えるデータ戦略


  • 三菱地所・サイモン株式会社
  • デジタル戦略部
  • 柿崎 一則(かきざき・かずのり)

Interview

# 42

“食べるスタイル”のコーヒー「YOINED」に勝機をもたらしたUCCの顧客体験価値思考|新感覚を「試してみたい」につなげることの重要性


  • UCCジャパン株式会社
  • サステナビリティ経営推進本部 EC推進室 室長
  • 小坂 朋代(こさか・ともよ)

Interview

# 41

PR活動は何もしない。「作業服のワークマン」が新業態で成功した理由|質の高いUGCのためにこだわる発信者との“いい関係”


  • 株式会社 ワークマン
  • CMO
  • 林 知幸(はやし・ともゆき)

LATEST

最新記事

AIへの修正指示を「マーケティングの知見」に変える。チームで活かすナレッジの運用設計手順とは

LLMOモニタリングの手順と計測設計とは?【AI引用率を月次で追う実践ガイド】

製造業のLLMO対策事例|AI検索で引き合いを増やした具体的な施策

BtoB企業のLLMO対策完全ガイド|AI検索で商談を生み出す戦略

AISoVスコアとは?AI検索での自社シェアを数値化する計測方法

なぜ、営業リストの「質」で商談化率は変わる?成果が出る企業のターゲティング設計

AIに選ばれる会社になるには?東京のLLMOコンサル会社を5軸で比較

SEOに強いタイトルの付け方!文字数の目安やクリック率を高める手順をわかりやすく解説

コンテンツSEOとは?コンテンツマーケティングとの違いや効果・やり方を事例で解説

Copilot(コパイロット)の使い方を分かりやすく解説!無料版の始め方からMicrosoft 365での活用事例まで

一覧を見る
お問い合わせはこちら