インタビュー動画の作り方が知りたい!
販促やブランディングにつなげるコツとは

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投稿者:USAMI HIROYUKI

社員や顧客などのリアルな声を直接視聴者に届けられるインタビュー動画は、企業の強みや魅力を発信するのに有効なコンテンツです。また、他の動画と比較して低コストで制作できる点もメリットの1つと言えるでしょう。実際、販売促進、ブランディング強化、採用強化などのためにインタビュー動画を撮りたいと考えている企業は、年々増えている印象です。

本記事では、「インタビュー動画の作り方が分からない」「より良いインタビュー動画を制作するためのコツを知りたい」という方のために、インタビュー動画の作り方や制作時の注意点などを解説します。ぜひ最後までお読みください。

インタビュー動画を作る4つの目的とそれぞれのメリット

インタビュー動画を作る4つの目的とそれぞれのメリット

一口にインタビュー動画と言っても、目的やメリットは多岐にわたります。まずは4つの目的別に、インタビュー動画を制作するメリットについて確認しましょう。

採用

新卒採用や中途採用のために、インタビュー動画を活用している企業は少なくありません。目的は「入社を促す」「会社のサービスを知ってもらう」「企業の価値観を伝える」「仕事内容を伝える」などが挙げられます。会社説明会や自社の採用ページ、SNSなど、いろいろなシーンで活用できるのがメリットです。

インタビュー動画を利用することで、社内で働く様子や仕事内容を分かりやすく伝えられます。応募を迷っている方も、実際に働いている人の様子を知ることでより興味を持ちやすくなるでしょう。

特に、新卒枠での応募を考えている大学生にとって、社内や社員の雰囲気が知れるインタビュー動画は非常に興味深いもの。年齢の近い先輩社員が話している様子を見ることで、入社後のイメージを思い浮かべやすくなります。

また、経営者が話しているインタビュー動画では、会社のミッションやビジョンを分かりやすく入社希望者に伝えることも可能です。動画を見た入社希望者が会社に対して親近感を抱けば、入社志望度を高められるでしょう。

自社スタッフがインタビューを受けるため、低予算で撮影・制作できる点もメリット。社員一丸となって、「この会社で働きたい」と思ってもらえるような内容の動画を目指しましょう。

販売促進

「売上の拡大」や「使用感やユーザー満足度の訴求」などを目的とした販売促進でも、インタビュー動画は有効な手段です。販売促進に向けた動画を作るなら、実際に商品やサービスを利用している方に出演してもらいましょう。実体験を踏まえた臨場感のある話が撮影でき、訴求力の向上につながります。

「どのように利用しているのか」「満足したポイントはどこか」「実際に使ってみてどうだったか」「既存の悩みがどのように解決したか」など、多くの見込み顧客が購入前に気になるポイントについて語ってもらうとよいでしょう。

インタビュー動画を見た視聴者としては、自分と同じ立場である消費者の意見が聞けるため、親しみや共感を抱きやすくなります。

認知拡大・ブランディング

「社外の方のファン化」や「ユーザーの共感を得ること」など、認知拡大やブランディングにもインタビュー動画は効果的です。採用では自社スタッフ、販売促進ではユーザーに出演してもらうのが一般的ですが、このケースではターゲットや目的に合わせてどちらを出演させるか検討しましょう。

社員のインタビューでは、会社の雰囲気や仕事の様子を伝えることが可能です。社名だけでどのような仕事をしているか想像しにくい企業の場合は、社員インタビュー動画を流すことで企業への理解や共感を得やすくなります。一方、顧客インタビューの場合は、販売促進目的と同様に商品やサービスの使用感や満足しているポイントなどについて語ってもらうのが有効です。

ただし、ブランディングを目的とする場合は、単なる広告ではなく「会社について知ってもらう」「商品について知ってもらう」という面を色濃く見せる内容を意識しましょう。

インタビュー動画の撮影手順

インタビュー動画の撮影手順

インタビュー動画をどのように撮影すればよいか、作り方や手順が分からないこともあるでしょう。「インタビューすればいいんでしょ?」といきなり撮影しても、なかなか希望するクオリティの映像にはなりません。

目的に沿った動画を撮影するには、インタビューそのものだけでなく事前準備が大切です。以下で詳しく見ていきましょう。

構成を作る

インタビュー動画を制作するのであれば、まずは事前に目的に合わせた構成を作成することが大切です。構成が決まったら、インタビューの受け手(インタビュイー)に対して「質問事項を共有するか」「撮影時に知りたいか」を確認しましょう。

質問を事前に共有しておくとインタビュイーが回答を準備できるため、一般的には事前共有を求められるケースが多くなります。しかし、人によっては「当日知らせてほしい」というケースもあるため、可能な限りインタビュイーの希望に沿って準備をしましょう。

質問内容は「5W1H」を明確にすると、内容が分かりやすくなります。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)

加えて、インタビュー動画全体を「ストーリー性」があるものにすると、視聴者をより引き込めるでしょう。

撮影環境の整備

社内、屋外、カフェなど、撮影場所によってインタビュー動画が視聴者に与えるイメージは変わるもの。インタビュー内容に対して違和感のない場所で撮影すると、視聴者がインタビューの内容に集中できます。

例えば、社員へのインタビューであれば「実際に仕事をする場所」、ユーザーインタビューであれば、その方の自宅や自宅っぽい雰囲気のスタジオ、カフェ、公園などで撮影すると人柄が出やすくなります。

加えて、余計な雑音が入るのを避けるために、インタビュー撮影場所は騒音が少ない場所が望ましいと言えます。カメラ・照明・マイクなどの機材を使うことを踏まえて、場所を選びましょう。

撮影

撮影の前に、カメラやマイクが問題なく使えるか確認しておきましょう。また、社内で撮影する場合は、社外秘の資料などが映らないように気を配らなければなりません。カメラは2台用意し、「引き」と「寄り」の撮影を行いましょう。「引き」とはカメラを引いて全体を撮影すること、「寄り」とはインタビュイーにカメラを寄せて表情をアップで映すことです。

背後がごちゃごちゃしていると、視聴者がインタビュー内容に集中できない恐れがあります。また、後でテロップなどを入れる場合には、背景の色にも気を配るようにしましょう。インタビュー動画では編集時に「インサートカット」が必要になるため、インサートカットとして利用できる映像も撮影しておくと安心です。

編集

インタビューを撮影したら編集を行います。撮影した「引き」と「寄り」の映像をうまく組み合わせてメリハリのあるかっこいい映像、おしゃれな動画に仕上げましょう。テロップやグラフィックなどを活用し、分かりやすく見やすい動画にすることが再生数の向上につながります。

動画の不要な部分をカットすると、次の映像とのつなぎ合わせが不自然になる場合があります。そのような場面でインサートカットを利用すると、自然な仕上がりになります。

インタビュー動画で目的を達成するための5つのポイント

インタビュー動画で目的を達成するための5つのポイント

続いて、目的を達成しやすいインタビュー動画の作り方を解説します。5つのポイントを押さえて、より効果的な動画を制作しましょう。

目的に沿った構成を作る

インタビューの構成を練る際は、ターゲット(想定ユーザー・想定視聴者)を明確にし、その人に刺さるものを作成しましょう。

例えば、同じ採用動画でも「新卒採用」と「中途採用」ではターゲットが異なります。その違いは年齢層だけではありません。新卒採用の場合は「働くこと」そのものにイメージを持てていない場合があります。よって、労働環境や年齢の近い社員の仕事の話が聞けると安心につながるでしょう。また、先輩社員が「この会社で働くと決めた理由」について知りたいと考える方も多いと考えられます。

一方、中途採用の場合は「会社で生かせる経験」「中途採用者の活躍状況」「職場環境」などを知りたいと考えている方が多いと予想されます。このように、動画の目的と伝えたいこと、ターゲットを詳細に決め、それに沿う構成を検討しましょう。

インサート用のイメージカットを複数用意する

インサートカットとは、映像の途中に別の映像(カット)を挿入する手法のこと。インタビュー動画を編集すると話のつなぎが不自然になることがありますが、それをフォローするのがインサートカットです。

インタビューを受けている人の顔のアップや、インタビュー場所の映像、などがインサートカットとしてよく用いられています。また、内容を解説するための資料を挿入すれば、インタビューだけでは分かりづらい点を補強することも可能です。

撮影時、インサート用に利用できそうなイメージカットを複数撮影しておきましょう。インタビュー風景の他に、実際に使用している商品やサービス、企業ロゴ、仕事中の様子、社内の風景など、インサートカットとして使える映像は多岐にわたります。インタビュー風景以外のカットはインタビュイーが同席する必要はないため、別の日に撮影することも可能。日程や予算の都合などでインタビュー動画と同時に撮り終えたい場合は、事前に必要なインサートカットをリストアップしておきましょう。

テロップを入れる

最近では、音声を消したまま動画を見る視聴者も少なくありません。また、一般の人がインタビューに答える場合、どうしても聞き取りづらい部分が出ることがあります。

こういったケースでも内容がしっかり伝わるように、インタビュー動画にはテロップを入れておきましょう。必ずしもすべての言葉をテロップにする必要はありませんが、重要な部分は文字の色を変える、文字のサイズを変えるといった工夫をすることで、視聴者に大切なポイントが伝わりやすくなります。

音声環境を整える

インタビュー動画では、声の大きさや聞き取りやすさなど「音声」が重要です。インタビュアー、インタビュイーの双方にピンマイクを付けると、音声が拾いやすくなります。

周囲の音がうるさいとインタビューの音声が聞き取りづらくなるため、できる限りクリアに音声が拾いやすい場所で撮影しましょう。

インタビュイーの人選に気を配る

企画・構成を作成した側としては、「インタビューを受ける人には目的に沿った話をしてもらいたい」と考えるはず。しかし、必ずしもインタビュイーがこちらの思惑通りの話をしてくれるとは限りません。事前に動画の制作意図や目的を伝え、動画のコンセプトに同意してくれる人をインタビュイーに選定しましょう。

なお、社員やお客さまにも当然「肖像権」があります。本人の許可なく肖像(容姿の写真など)を掲載することはできません。トラブルを未然に防止するため、事前に動画の配信先や配信期間などを伝え、先方の了承を得る必要があります。

本名で出演できるのか、イニシャル表示にするのか、仮名を使うのか、といった個人情報に関する問題も、インタビュー前に打ち合わせておきましょう。

まとめ

インタビュー動画は、他の動画制作よりも撮影の手間が少なく費用的にもリーズナブルです。加えて「採用」「販売促進」「ブランディング強化」など、さまざまな用途に利用できるため、使い勝手のよい動画と言えます。インタビュー動画を効果的に活用するために、目的に合わせた構成を作成し、作り方に関してもインタビュイーとの打ち合わせを十分に行った上で撮影に臨みましょう。

株式会社ファングリーでは、採用動画やブランディング動画をはじめ、マーケティング視点を踏まえた数多くのインタビュー動画を制作しています。規模や形態、分野を問わず、動画の制作実績はさまざま。企画検討段階からのご相談にも対応していますので、インタビュー動画をはじめとした動画制作を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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HIROYUKI USAMI

コンテンツディレクター/ライター

前職はスポーツ系週刊誌の編集者。現在は週2日休めること、DAZNが台頭したことなどから、当時よりもスポーツ中継を満喫する日々。やるほうはからっきしなので、体力の低下が著しい。自分の仕事をママ友・パパ友にうまく説明できず、コンテンツディレクターとは何者かを自問自答する日々。

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