SEOとは、特定キーワードの検索結果画面でサイト(ページ)を上位表示させて、訪問するユーザーを増やす取り組みです。つまり、検索結果画面上からユーザーが自分のサイトに訪れてくれるように対策を講じる必要があります。
そもそも検索結果画面には、どのような情報がどのような意図で表示されているかご存じでしょうか?
SEOで一定の成果を出すには、まずは検索結果画面の仕組みを理解し、Googleなどの検索エンジンに評価されるサイトのヒントを得ることが大切です。
今回は「検索結果画面の仕組み」を説明した上で、検索上位を目指すために押さえたいポイントを解説します。
前回のコラムはこちら
SEOとは? 検索エンジンの仕組みから現在のトレンドを知ろう【SEOコラム#1】
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どのようなサイトにもTOPページがありますが、その前に“もうひとつのTOPページ”が存在します。それが検索結果画面です。ユーザーは、検索結果画面に並ぶサイトが「自分の目的に合っているか」を瞬時に判断し、その目的と合致していそうなサイトを訪問するのが一般的な行動の流れといえるでしょう。
一方で、近年Googleの検索結果画面には単に順位に沿ってサイトが並ぶだけでなく、多様な要素の情報が表示されるようになっています。
Googleはユーザーが求める情報に素早くたどり着くことを目指しているため、検索クエリから推測されるユーザーニーズに基づいて検索結果画面の最適化を図っているのです。そのため、検索クエリ(検索するキーワード)によっては、サイトにアクセスしなくても検索結果画面だけで知りたい情報を得られるケースもあります。
以下は「フライパン」と検索した際に表示される検索結果画面です。
このクエリで検索する場合、「新しいフライパンを購入したい」というユーザーの心理が大きいと考えられます。ご覧のとおり、検索結果上部には「スポンサー」と記載されている要素が多く表示されています。
「スポンサー」「広告」と表示されていない部分以外の検索結果は、「広告ではない」という意味で「自然検索結果(オーガニック検索結果)」と呼ばれる要素です。
検索されたクエリに対して、検索結果画面では自然検索結果と広告を別々に処理し、ユーザーが最も欲しいと感じる情報を順番に表示しています。
なお、本コラム内では補足がない限り「検索結果」は「自然検索結果」として解説します。
検索結果画面に表示される要素には、以下のようなものがあります。
ユニバーサル検索とは、Webページだけでなく、さまざまなコンテンツが混ざって検索結果に表示されることを意味します。
例えば「時事的なクエリ」で検索すると、クエリに関するニュースが上位に表示されます。
キャラクター名や有名人の名前などで検索すると、以下のようにプロフィールや画像、関連商品などが表示されることも。
サイトリンクは、検索結果の下に表示されるリンクのことです。
赤枠で囲った「オリンピック競技」「特集」「Team japan ミサンガ」「バスケットボール」がサイトリンク
ユーザーが知りたがっていそうな情報だとGoogleが判断した場合に、サイトリンクが自動的に表示されます。判断基準は公開されていませんが、クリック率の高いリンクが選ばれる傾向にあるようです。
ナレッジグラフは、データベースから収集した検索クエリに関するさまざまな情報をまとめたものです。
以下の赤枠部分のように検索結果画面の右側に表示されることが多いですが、検索結果画面のメインエリアの上部に表示されることもあります。
有名人やエリア、作品名、動物などのクエリでは高い頻度でナレッジグラフが表示されます。
リッチリザルトは評価やレビュー、価格などを検索結果画面に表示できる要素です。レシピサイトやECサイト、動画サイトなどではこのような要素を出しやすいでしょう。
サイト内に評価やレビューなどを実装すれば、検索結果に表示できます。
強調スニペットは、主に質問に関するクエリで検索した場合に、検索結果のトップに表示される回答のことです。
ローカルパックは、場所に関する検索をした場合に表示される地図や周辺情報などの要素のことです。
ローカルパックの情報は、持ち運びが可能なスマートフォンでの検索においては、とくに大きな影響力があります。スマートフォンで検索すると、エリア名を入れなくても現在地周辺の店舗情報が表示され、ユーザーのリアルタイムな行動を促します。
ローカルパックを表示させるためには、Googleマイビジネスに登録する必要があります。
ここまでに説明した検索結果画面の構成要素は、SEOに取り組むにあたって必ず理解しておく必要があります。そのうえで、次のようなポイントを押さえて自分のサイト(ページ)の検索上位表示を目指しましょう。。
Googleによいコンテンツとして評価されるには、対策キーワードをただ含めるだけでなく、ユーザーニーズ(検索意図)を捉える必要があります。
例えば、「ハイボール 作り方」というキーワードで検索結果に上位表示されるページには、キーワードのとおりハイボールの作り方(レシピ)を中心に記載されています。
このキーワードに対して、ハイボールがおいしい居酒屋を紹介したりハイボールの歴史を解説したりするコンテンツは、ユーザーニーズとかけ離れています。ユーザーの検索意図を満たす内容とは言えないため、Googleから評価されづらいコンテンツとなるのです。
検索意図は、自分自身がユーザーの立場になったときに「どのような意思で」「どのようなキーワードで」検索するかを考えると把握しやすいでしょう。具体的には、特定のキーワードで検索したときに上位表示されるページや情報の要素を確認すればユーザーの検索意図をある程度汲み取ることができます。
検索結果で上位表示を目指す場合、ユーザビリティ(ユーザーの使いやすさ)を意識することも重要です。ユーザビリティを高めることも、Googleからの評価を高める要素となります。具体的には読みやすい構成、文字サイズ、デザイン、表示速度などが挙げられます。
ユーザーが求める情報が見つけにくかったり、ページが表示されるのに時間がかかったりすると、離脱率が上がる原因になるのです。SEOを進めるにあたっては、ユーザビリティ対策を意識した設計を実施しましょう。
検索結果画面から自社のサイトをクリックしてもらうためには、いくら1位となっていても、ユーザーに「クリックしたい!」と思ってもらえるような内容でないとクリック率は低いままとなってしまいます。ユーザーの検索意図を把握し、ユーザーファーストなサイト作りを意識しましょう
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これまでのSEOコラムはこちら
SEOとは? 検索エンジンの仕組みから現在のトレンドを知ろう【SEOコラム#1】
執筆者
コンテンツディレクター/ライター
MIHO SHIMMORI
2023年ファングリーに入社。以前はWebマーケティング会社で約2年半コンテンツマーケティングに携わり、不動産投資メディアの編集長を務める。SEOライティングが得意。ほかにも士業関連や政治など複数メディア運営の経験あり。Z世代の端くれ。趣味はサウナと競馬と街歩き。
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