コンテンツマーケティングでお悩み解決<2>
~差別化しにくい業種で差をつける~

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投稿者:USAMI HIROYUKI

コンテンツマーケティングとは、価値あるコンテンツを通じてユーザーを惹きつけ、ファン化や消費行動を促すマーケティング手法のこと。このコンテンツマーケティングの手法は、業種や企業規模などにかかわらずさまざまなシーンで活用できます。

branding

「差別化できない……」が招く結末

  • 「ウチの会社にはあんまり特徴がないから……」
  • 「どうすればユーザーに興味を持たれる打ち出し方ができるかわからない……」
  • 「近年は価格競争の波にのまれ始めて、経営が厳しい……」

自社の商品やサービスを他社と「差別化」できるか否かは、経営における非常に重要なポイントです。例えば、Aという企業とBという企業が同地域で同じようなサービスを提供していたとします。もしそこでどちらの会社も差別化ができていなければ、ユーザーはおそらく「価格」で商品やサービスを選ぶでしょう。

待っているのは価格競争

価格を下げることでしか競合と勝負できなくなってしまったら……待っているのは価格競争の荒波です。この波に巻き込まれてしまうと、利益率の低下やリソースの圧迫が避けられなくなるため、経営はいっそう苦しくなることが予想できます。

価格競争の原因は、「違い」の見えにくさ?

価格競争は、同類の「特徴」や「価値」のものが並んだときに発生します。つまり、他社の商品やサービスと「特徴」がほとんど同じであっても、異なる「価値」を有していれば価格競争を避けることができるのです。この異なる価値というのが、いわゆる「付加価値」です。

しかし、業界や商材によってはユーザーに対して差別化を打ち出せないという企業もあるかもしれません。以下では、特に差別化が難しい主な業種とその理由について取り上げてみました。共通するのは、ユーザーに「価格面以外の違い」が見えにくいということ。違いが見えにくいと、「金額勝負」になってしまいがちな傾向があります。

差別化が難しい主な業種

外壁塗装
「外観さえ美しければいい」というお客様には、「塗装なんてどこも同じでしょ」と思われがち。しかも、「自社でしか扱えない希少な塗料」もあまりないのが現状です。
ガソリンスタンド
原油価格高騰の影響を受け、とりわけ価格競争の色が濃い業界です。ガソリンの質でガソリンスタンドを選ぶお客様はほぼおらず、他社との違いを出しにくいと言えます。
保育園
保育プログラムは国の指針に沿ったものなので、他園と大きく変わりません。独自の教育や施設はアピールできますが、「差別化」と言えるほど差が出るケースはまれです。
印刷会社
一部の大手印刷会社を除けば保有する設備や「できること」がほぼ同じです。Webの普及によって市場自体が縮小し、価格競争でお客様を取り合っている現状があります。

価格競争を避けるためにすべきこと

差別化が難しい業種であっても、勝ち残っていくには差別化が不可欠。そこで、冒頭のようなお悩みを抱えている経営者様に取り組んでいただきたいのが、コンテンツマーケティングです。価値のあるコンテンツを継続的に提供することでユーザーを惹きつけ、あるいはファンにすることで、他社に比べて価格が安くなくても商品を買ってもらったりサービスを受けてもらったりすることができます。

誰にでもできる簡単コンテンツマーケティング

「コンテンツマーケティング」と聞くと、「コンテンツなんてウチにはない」などと言われるかもしれませんが、そんなに難しい話ではありません。こちらでは、誰にでも、どの企業でもできる簡単コンテンツマーケティング方法についてお教えします。

……それは、お役立ち情報やノウハウ提供によるパーソナルブランディングです。

パーソナルブランディングとは?

パーソナルブランディングとは、企業などの組織に所属している個人が、「組織の中の個」として組織のイメージ向上のために行うプロモーションを指します。ただし、コーポレートサイトでよくある「スタッフ紹介ページ」などのように、「ただ人を出すだけ」ではなかなか成果に結び付きにくいもの。そこで取り組んでいただきたいのが、コンテンツマーケティングによるパーソナルブランディングです。

コンテンツマーケティングの肝は、「有益で価値のある情報(コンテンツ)を継続的に発信すること」。そこでただ情報を配信するのではなく、発信者の顔や考え方を出すことでより付加価値を高めようというのが、パーソナルブランディングの狙いです。

パーソナルブランディングのメリット

塾の教師、保育士、各種コンサルタントなどのように、サービスを通してお客様本人とサービス提供者(スタッフ)が接する場合は特に、お客様はスタッフがどんな人なのか気になるもの。そういった業種では、スタッフの顔と中身(考え方・知識・ノウハウ・アイデアなど)を積極的に見せていくことで、「またサイトを見に来よう」と思ってもらいやすくなります。

パーソナルブランディングのコンテンツ事例

Case 1 保育士

保育士

http://ameblo.jp/happysalon-hooponopono/

保育士の方のパーソナルブランディングブログです。保育士の立場から、また3児の母という立場から、ユーザー(新米ママ)に対して主に赤ちゃんのスキンケアに関する耳寄りな情報を提供しています。

この方は保育園に勤めている保育士さんではなく、ベビーマッサージ教室を運営されています。孤独で不安に陥りがちなママへのコンテンツマーケティングは、「つながるためのコミュニティ」を潜在的に求めているママたちを教室へと呼び込むのに効果的と言えそうです。

Case 2 不動産コンサルタント

不動産コンサルタント

http://www.alps-kensetsu.com/blog2/

不動産卸業者で社長を務める方のパーソナルブランディングブログです。業界の人でないとわからない「ここだけの話」は、「ユーザーにとってはユニークな話」でありながら、業界人にとっては「よくある話(ネタに困らない話)」なのでコンテンツマーケティングには有効です。

参考になるのは、自分が担当した案件を軸にした話もほどほどに、トレンドやニュースになっている話題をきっかけとして話を進めているコラムが多いこと。ホットな話題からコラムに入れば、それだけユーザーの興味を引き付けやすくなります。

どの会社にもあるコンテンツを活用しましょう

パーソナルブランディングがうまくいくと、「この人のサービスを受けたい」「この人から買いたい」「この人なら頼れる」というユーザーが増えます。そして、「一生懸命に働きかけなくてもいろんなものが自然とやってくる状態」になります。これは、企業や商品そのものの「ブランド」にお客様が魅力を感じているからです。この状態になれば、価格競争に巻き込まれることはありません。

パーソナルブランディングをおろそかにしてきた企業様は、「どの会社にもあるコンテンツ=人材」を活用したコンテンツマーケティングに取り組んでみませんか?

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HIROYUKI USAMI

コンテンツディレクター/ライター

前職はスポーツ系週刊誌の編集者。現在は週2日休めること、DAZNが台頭したことなどから、当時よりもスポーツ中継を満喫する日々。やるほうはからっきしなので、体力の低下が著しい。自分の仕事をママ友・パパ友にうまく説明できず、コンテンツディレクターとは何者かを自問自答する日々。

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