オウンドメディアは世の中に多数存在していますが、業種によって何か特徴があるのでしょうか。
自動車メーカーが運営するオウンドメディアに焦点を当てて、テーマやコンテンツの特徴などをまとめて整理してみました。
ユーザーと車のタッチポイントがコンテンツの切り口になっていることが特徴的であることがわかりましたが、あえてそのタッチポイントを避けているメディアも存在しました。
自動車メーカーとしての立ち位置をどう定義しているかで、メディアのコンテンツが変わり、差別化になっているという発見もご紹介いたします。
Table of Contents
今回は、トヨタ、日産、マツダ、スバル、メルセデス・ベンツが運営するオウンドメディアのコンテンツの特徴を調べてみました。
クルマの時代から、もっと自由に移動を楽しむモビリティの時代への大きな変化を伝えていくメディア。
トヨタの春交渉や販売店への取り組み、Woven Cityの紹介、対談コンテンツなどで、新車や機能紹介などはありません。
日産車オーナー向けのオウンドメディアで、オーナーの会員サイト機能もあります。
自社の電気自動車の活かし方や安全性の技術、職人、日産車で走りたくなるような道や風景などを紹介しています。
マツダに関するいろいろな情報を届けるブログメディア。
マツダ車の安全・安心・快適性、新機能や改善、技術への取り組み、イベント参加やエンジニアの紹介などを紹介しています。
SUBARUの理想、それは、私たちの安全なクルマが、あなたをもっと自由にして、あなたの趣味や好奇心が今まで以上に広がっていくこと。これまで味わったことのない歓びや感動を発見して、あなたの人生が豊かになるよう、SUBARUが安心と愉しさをお届けします。
イベント参加レポートや安全運転のためのレッスン、モータースポーツへの取り組みやスバルライフを楽しむコミュニティについての紹介をしています。
試乗記、新型モデル紹介、ドライブルート紹介など、メルセデス・ベンツにまつわる様々な情報を発信。メルセデス・ベンツのある生活の豊かさと楽しさを伝えるメディア。
新車や新機能の紹介、オーナーインタビュー、メルセデス・ベンツのカーライフとファッションやスポーツとの関わりを紹介しています。
各社のコンテンツをみていると、何を媒介して読者と関わるかがみえてきました。
というところが、多くのメデイアで共通しているポイントでした。
トヨタは複数のオウンドメディアを運営されていますがあえてトヨタイムズだけでいうと、自社製品やトヨタオーナーだけにこだわらず、他社メーカーとの積極的に関わりを伝えています。自動車メーカー全般の成長や変化を推進してこうという雰囲気が感じられます。トヨタと社会との関わり方という印象です。
自動車メーカーは車種のテレビCMがメインだと思いますが、「トヨタイムズ」はテレビCMを出しているところも特徴的です。より多くの人に「トヨタイムズ」を知ってほしいという意図もあるとは思いますが、ユーザーのマイクロモーメントを考えると「トヨタイムズ」の切り口ではオウンドメディアへの集客は難しい側面もテレビCMを出す理由なのではないかなと推測しています。
メデイアの立ち位置をどのように定義するかで、Webだけで完結しない方法を取ってメディアの目的を成すのかを考える必要があります。
Webの重要性は高いことは言わずもがなですが、手段にこだわらず広い視野で戦略から考えて最適な手段に落とし込むようにしていきましょう。
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