本記事では、日本企業が開発したAI検索エンジン「Felo(フェロー)」の概要から具体的な使い方、実務に役立つ活用シーンまでを解説しています。
「日々のリサーチ業務を効率化したい」
「海外の最新情報を日本語ですぐに把握したい」
このようなお悩みを抱えるコンテンツ編集者やマーケター、リサーチ業務に携わる方は、Feloの活用を最大化するための方法を押さえておきましょう。
この記事を読めば、Feloを活用した情報収集やマインドマップ作成による構造化ができるようになります。コンテンツ制作にも役立てられるため、効率的に質の高いアウトプットを生み出せるでしょう。
目次
Felo(フェロー)とは、生成AI搭載型の検索エンジンです。日本のスタートアップ企業Sparticle社が2024年に開発しました。
ユーザーからの質問に対してリアルタイムにWebサイトを検索・分析し、その結果にもとづいて回答を提示してくれるため、ユーザーは効率的に知りたい答えに辿り着くことができます。
最大の特徴は、多言語(クロスランゲージ)検索に対応していること。例えば、ユーザーが日本語で質問した際、世界各国の言語で発信されている情報を収集し、それらを日本語で整理して回答してくれます。この機能により、Feloを使えば言語の壁を越えた情報収集が可能です。
Feloは、GoogleやBingなどの検索エンジンとは検索プロセスや得意なことが異なります。具体的な違いは、下表の通りです。
| 比較項目 | Felo | GoogleやBingなどの検索エンジン |
|---|---|---|
| 検索プロセス | ユーザーからの質問に対して、AIがWebサイトを巡回・分析し回答する | 検索されたキーワードに関連するWebサイトのリンクを一覧表示する |
| ユーザーの作業 | AIが生成した回答を読み、必要に応じてその情報ソースを確認する | 複数のWebサイトのリンクを開き、中身を読み比べながら、自身で情報を精査する |
| 使い方 | 自然言語で対話するように質問する 例:「〜の違いを表組にして」 | キーワードを組み合わせて検索する 例:「〇〇 ×× 違い 比較」 |
| 得意なこと | 概要の把握、要約、比較、資料を作成するための骨子づくり | 公式サイトへのアクセス、画像やローカル店舗の検索 |
| 言語の壁 | 多言語検索により、世界各国の言語で発信されている情報を自動で日本語に翻訳して回答する | 基本的に、ユーザーから入力された言語を対象としたWebサイトを表示する(翻訳は別途必要になる) |
| 広告表示 | 表示されない(2026年3月時点) | 検索結果画面に表示される |
AI検索エンジンには、Felo以外にもPerplexityやGensparkといったツールがあります。それぞれの違いを、下表にまとめました。
| 比較項目 | Felo | Perplexity | Genspark |
|---|---|---|---|
| 開発元 | Sparticle社(日本) | Perplexity AI社(アメリカ) | MainFunc社(アメリカ) |
| 特徴 | 日本語の処理性能が高い | リアルタイム検索と情報源(引用元)の明示に強い | 複数のAIエージェントの連携によって、情報の収集力、分析力、要約力が高い |
| コンテンツ制作機能 | ・マインドマップ生成 ・スライド(Power Point)変換 | ・ブログ記事の作成(ページ機能) | ・画像/動画生成 ・検索情報にもとづいたWebページ作成(Sparkpages機能) |
| 日本語精度 | 非常に高く、日本語特有のニュアンスも汲み取る | 英語を直訳したような文章になる場合がある | 英語圏の情報に偏った回答になる場合がある |
| 多言語検索 | 世界各国のサイトから情報収集し、日本語で回答可能 | 入力言語やプロンプトの指示によって可能 | 入力言語やプロンプトの指示によって可能 |
▼ Perplexityについては、以下の記事で解説しています。
▼ Gensparkについて詳しく知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。
Feloには、いつもの業務を強力にサポートしてくれる機能があります。ここでは、Feloをより有効に活用するために知っておきたい5つの機能を紹介します。
AIからの回答に対して、ハルシネーション(もっともらしい嘘を生成する現象)を懸念する方も多いでしょう。Feloの回答には、引用元となるWebサイトのリンクが番号付きで明示されます。そのリンクをクリックすれば根拠を確かめられるため、ファクトチェックが可能です。
Feloから提示された回答の下部にあるボタンを押せば、簡単にマインドマップを生成できます。この機能により、コンテンツ制作で必要となる情報整理や構成案作成も効率化できるでしょう。生成したマインドマップはPNG形式でダウンロードできるため、社内外への共有も容易です。
Feloからの回答を用いて、スライド形式の資料を作成できます。その作成方法も、Feloの回答画面上の右上にあるボタンを押すだけと簡単です。この機能を利用することで、情報収集をはじめ、構成や文章の作成、デザインを任せられ、資料の作成時間を大幅に削減できます。
Feloから回答を得る際はWebサイトやSNS、学術論文、ニュース(Reddit)など、ソースとなる対象を絞り込めます。信頼性を高めるためにエビデンスが必要なら学術論文、トレンドを調べたいならSNSを選択するなど、自身の目的に応じて使い分けが可能です。この機能を通してあらかじめ不要な情報を排除できるため、リサーチのスピードや精度を高められます。
Feloからの回答は、フォルダ別に保存・管理が可能です。プロジェクトやテーマなどに合わせてフォルダにタイトル名を付ければ、自身の過去の質問やそれに対するFeloからの回答にアクセスしやすくなります。複数の案件を並行して進めている方にとって、大量の情報を効率的に管理するための強力なサポートになるでしょう。
ここでは、Feloを利用するための4つのステップを学べます。
まずはFeloの公式サイトにアクセスし、アカウントを登録しましょう。公式サイトの画面右上にある「登録」ボタンをクリックし、GoogleやAppleのアカウント、あるいはメールアドレスを連携するだけと簡単です。
アカウントを登録しなくてもFeloを利用できますが、過去の質問やその回答を履歴として保存したい方にはアカウント登録を推奨します。
なお、FeloにはWebブラウザだけでなく、iPhone(iOS)とAndroidのスマートフォンで利用できるアプリもあります。このアプリをスマートフォンにダウンロードしておけば、外出先や移動中など場所を選ばずに利用することが可能です。

アカウントの登録を終えたら、画面中央にある検索窓に調べたい内容を入力します。その際、ただ単語を並べるのではなく「~について教えて」「~を表で比較して」などAIに語りかけるよう、自然言語で入力することがポイントです。そうすることでAIが意図を正確に汲み取り、そのまま利用できるような精度の高い回答を得やすくなります。
必要に応じて、フォーカス機能も利用しましょう。検索窓の左下にある「Web検索」ボタンをクリックし、「SNS検索」「論文検索」「X(旧Twitter)」などからひとつ選ぶことで、ソースの対象を切り替えられます。

検索窓にテキストを入力したり、ドキュメントファイルを添付したりすると、AIから回答を得られます。回答を読む際、全体像を把握しながら文中にある番号にも着目しましょう。この番号は出典元のリンク先になっており、クリックするとAIが参考にしたソースを即座に確かめられます。
AIからの回答に不明点や疑問点がある場合、さらに聞くことが大切です。回答下部にあるAIからの追加質問の提案をクリックしたり、「フォローアップを尋ねる」というスペースにテキストを入力したりすれば、Feloと対話形式で情報を深堀りできます。

AIからの回答を深堀りした情報をもとに、マインドマップやスライドを生成できます。AIからの回答下部にある「回答を変換」ボタンをクリックし、図解や資料をつくらせてみましょう。
ほかにも、AIからの回答をPDFやWord、テキスト(txt)データで得たい場合には、「回答を変換」の横にある「エクスポート」ボタンをクリックすれば希望の形式で保存可能です。

Feloには、無料の「スタンダードプラン」と、有料の「プロフェッショナルプラン」があります(2026年3月時点)。各プランの違いは、下表のとおりです。
| スタンダードプラン | プロフェッショナルプラン | |
|---|---|---|
| 月額料金 | 無料 | 2,099円(年間払いの場合は1,750円) |
| 付与クレジット数 | ・毎月1,500クレジット付与 ・上記に加えて毎日200クレジット付与 | ・毎日200クレジット付与 |
| 通常検索(AI検索) | 無制限 | 無制限 |
| プロフェッショナル検索 | 1日5回まで | 1日300回まで |
| 最新の高精度AIモデル(GPT-4o、Claude 4.5 Sonnetなど)の利用 | 制限あり | 無制限 |
| スライド生成 | 一部機能に制限あり | 高度な機能の利用が可能※ |
| ファイル分析 | 1日3回までの回数制限あり | 可能※ |
※スライド生成やファイル分析の各機能利用時には別途クレジットが必要
Feloが得意な3つのタスクを把握しておきましょう。
Feloは、外国語で記載されている最新のニュースやトピックをリサーチし、その結果を日本語に置き替えて回答を生成することが得意です。海外のWebサイトや論文から、素早く情報を収集したいユーザーの強力な武器になります。
Feloは、複雑なトピックを整理しながらマインドマップで視覚化することに長けています。ユーザーにとって大量の情報を整理するための時間を、大幅に短縮できるツールです。
Feloは、ゼロから資料や記事のアウトラインや構成案をつくることを得意としています。ビジネスパーソンにとって効率的に業務を進めるための叩き台を生成してくれるサポート役と言えるでしょう。
Feloの苦手なタスクも理解しておきましょう。状況に合わせて、ほかのAIツールを使い分けることも必要です。
極めてマイナーな内容の個人ブログや、投稿間もないSNS情報を「有効なWebサイト」と認識(インデックス)するまでに時間を要する場合があります。このような領域の情報は、Feloが拾いきれない可能性があります。
Feloは、事実にもとづいた情報を提供することに特化したAI検索エンジンです。そのため、小説の執筆をはじめとした事実をベースとしていない文章の創作を苦手としています。
架空の物語を作成する場合、ChatGPTやClaudeなどのより対話と文章生成に特化したAIツールを活用するほうが適している可能性があります。
Feloを活用できる具体的なシーンを紹介します。
テクノロジーの進化は非常に速く、その情報のほとんどが英語圏から発信されます。Feloをもっとも効果的に活用できるシーンのひとつが、こうした英語圏で先行して話題になっている最新テックトレンドの調査です。
例えば、英語圏で注目されている最新AIツールがあった場合、Feloに日本語で「英語圏のみで話題になっているAIツールの特徴と現地での評判を教えて」と入力することで、Feloが英語圏のソースをリサーチ。その概要やユーザーの反応を日本語で要約し、提示してもらえます。
海外のテック情報をリサーチする際、従来は翻訳ツールを駆使しながら膨大な時間を要することもありましたが、Feloを活用すればわずかな時間で同等の情報を得られる可能性があります。

SEOやブログの記事を執筆する際、構成案の作成、ネタ出しに時間を要するケースもあるでしょう。Feloのマインドマップ生成機能を用いれば、これらの工程を短縮できます。
例えばFeloの検索窓にメインキーワードを入力し、その回答を用いてマインドマップを生成すると、網羅的にトピックが洗い出された図解を提示してもらえます。
このマインドマップから、自身だけでは思いつかなかった切り口や読者が求めている情報を見つけられます。

急に会議や商談が入り、社員やクライアントに提案しなければならなくなった場面でも、Feloを活用すれば短時間でプレゼン資料の骨子をつくることができます。
例えば、「LLMO(Large Language Model Optimization)対策の市場調査結果をスライドにして」と指示します。すると、AIから最新データを用いて論理的に構成されたプレゼン資料の骨子が提示されます。さらにスライド生成機能を活用すれば、PowerPoint形式のドラフト(下書き)も出力可能です。
Feloにプレゼン資料の骨子づくり、それにもとづいたスライドの変換も任せられるため、ユーザーは文章の添削やデザインの調整といった作業に集中できるようになります。

Feloの利用時には、とくに注意したい2つのポイントがあります。
AIを利用する際には、もっともらしい嘘を生成する現象(ハルシネーション)が起こる可能性があります。Feloも例外ではなく、Webサイト上の誤った情報を収集したり、文脈を誤認して事実とは異なる回答を生成したりするケースがゼロではありません。
そのためFeloからの回答を鵜呑みにせず、ソースとして提示されるリンク先を必ずクリックし、一時情報を自身の目で確かめる作業(ファクトチェック)を徹底することが大切です。
▼ ファクトチェックについては、以下の記事も参考になります。
Feloで生成したコンテンツをそのまま商用利用する場合、Feloの最新利用規約を確認するとともに、出典元となるソースの権利関係にも注視しなければなりません。万が一、規約違反や権利侵害があると、制裁措置や損害賠償請求などの罰則を受ける可能性があります。
また、社外秘のプロジェクト情報や顧客情報といった機密情報をプロンプトに入力しないことも重要です。Feloに限らずAIツール全般に言えることとして、利用設定によって自身が入力した内容がAIモデルの学習に用いられる可能性があります。「外部に漏れてはいけない情報は入力しない」というリテラシーを常に持ちましょう。
▼ 著作権について詳しく知りたい場合、以下の記事をご覧ください。
Felo(フェロー)に関するよくある質問をまとめました。
Feloは日本語での使用が可能です。日本のスタートアップ企業が開発しているため、日本語入力、日本語回答に完全対応しています。
Feloの特徴のひとつである「多言語(クロスランゲージ)検索」機能を通じて、英語や中国語などの情報も収集し、それらを日本語に翻訳、要約しながら回答を生成します。
詳しくは、記事内の「Felo(フェロー)とは?日本発のAI搭載型検索エンジン」をご確認ください。
Feloのスタンダードプランは、無料で使用できます。このプランで利用できるのは、無制限のAI検索をはじめ、限られた制限の中でマインドマップ生成機能やスライド生成機能などです。
プロフェッショナル検索や最新の高精度AIモデル、ファイル分析といった高度な機能も含めてより利用したい場合、有料のプロフェッショナルプランに加入しましょう。
詳しくは、記事内の「Felo(フェロー)の利用料金」で紹介しています。
FeloにはiPhone(iOS)版とAndroid版のいずれのアプリもあります。アプリでは、手入力だけでなく音声入力によるAI検索も可能です。スマートフォンに向かってプロンプトを話し掛けるだけで回答を得られます。
詳しい内容は、記事内の「Felo(フェロー)の使い方4ステップ」をご覧ください。
Feloは、日本企業が開発、運営しているため、日本語の処理能力が優れた生成AI搭載型の検索エンジンです。「多言語(クロスランゲージ)検索」に対応しているのが大きな特徴のひとつ。ユーザーから日本語で指示された場合も世界各国から情報を収集し、それを翻訳、要約しながら日本語で回答します。
また、マインドマップやスライドを生成する機能もあります。こうした機能を活用することで、ビジネスパーソンにとって検索だけでなく、アウトプットも可能になるため、業務を効率化するツールになり得るでしょう。
執筆者
コンテンツディレクター/ライター
Tomoyuki Chiba
2024年ファングリーに入社。人材紹介会社と広告代理店で営業を経験。その後ジョブチェンジを行い、クリエイティブエージェンシーでディレクターや編集者、ライターとして社内報やパンフレットといった紙媒体を中心した制作業務に従事。趣味はサッカー観戦とドライブ。
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