「Webサイトから集客を増やすために新たにオウンドメディアを立ち上げたい」
「質の高いコンテンツを発信し、更新頻度を上げてオウンドメディア運用を成功させたい」
このように考えているWeb担当者やマーケターの方は多いのではないでしょうか。
特に、昨今のセールス・マーケティング領域のデジタルシフトやchatGPTをはじめとするAI技術の台頭により、オウンドメディアのチャネルを活用した企業独自のコンテンツ発信は、ますます重要度を増していると言えるでしょう。
オウンドメディアの運用を成功させるためには、「立ち上げ時の最適なメディア構築・設計」と「優良なコンテンツ企画制作の継続」が欠かせません。
本記事では、2023年5月17日(水)に開催された株式会社ファングリーと株式会社コネクティの共催ウェビナー「【事例から学ぶ】成果を出すためのオウンドメディア構築とコンテンツ企画のノウハウ」から、内容を一部抜粋してお伝えします。
なお、同ウェビナーはアーカイブ動画として現在公開中です。ご興味のある方は、ぜひ下記リンクよりご視聴ください。
株式会社コネクティ
セールス&コンサルティンググループ
コンサルタント・フェロー
小辻 紗和
大手企業にて営業領域での多様な経験を積む。コネクティに入社後はセールス&コンサルティンググループに在籍し、toB、toC問わず様々な業種のお客様に対して、セールス業務に一貫して従事。 コンサルタント フェローとして、Connecty CMS on Demandがどのように企業課題を解決できるのか、製品・サービスの魅力を日々伝えている。
株式会社ファングリー
パートナーサクセスユニット マネージャー
田島 泰
2014年ブランディングテクノロジー入社。主に中小企業のWebコンサルタントとして、Webマーケティングにおける課題抽出、解決策の策定などを行う。その後、中堅から大手企業に向けたWebマーケティング全般、企業ブランドの構築、システム開発の支援など多岐にわたる業務に携わり、2023年4月から株式会社ファングリーにてパートナーサクセスユニットの立ち上げに参画。
本項では、同ウェビナーにおける株式会社コネクティの小辻様の登壇内容を、要約してお伝えします。
オウンドメディアを立ち上げ、コンテンツを継続的に発信していくにあたっては、ターゲットのセグメンテーションと、各セグメントに対して有効なコンテンツタイプを設計することが重要です。
ターゲットのセグメントは、一般的に「潜在層」→「準顕在層」→「顕在層」→「ファン」に分類されます。リーチ数は「潜在層」がもっとも多く、「ファン」に近づくほど少なくなりますが、その分こだわりや熱量は高まっていく傾向にあります。
それにともない、当然ターゲットが求める情報もセグメントによって異なるため、セグメントごとに配信するコンテンツタイプを切り分けて設定する必要があるのです。
コンテンツタイプは、主に「SEOコンテンツ」「紹介コンテンツ」「ブランドコンテンツ」に分類ができます。それぞれが適したセグメントやコンテンツの目的、具体例は下表のとおりです。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
コンテンツタイプ | セグメント | 目的 | 具体例 |
---|---|---|---|
SEOコンテンツ | 潜在層~準顕在層向け | ・リーチ拡大 ・オーガニック流入の増加 | ・体験系(やってみた) ・ノウハウ、使い方、コツ ・解説系 |
紹介コンテンツ | 準顕在層~顕在層向け | ・商品ブランドの認知、浸透 ・ユーザーの興味関心の助長 | ・商品紹介(こだわり、機能性) ・おすすめ、ランキング ・イベント情報 |
ブランドコンテンツ | ファン向け | ・企業ブランドの認知、浸透 ・ファンの獲得 | ・工場見学 ・開発者インタビュー、対談 ・プレスリリース |
これらを認識したうえで、さらに「情報収集」「興味関心」「比較」「購入」といったマーケティングファネルにもとづくカスタマージャーニーマップを作成し、コミュニケーションの最適化を図る必要があります。
アーカイブ配信中の同ウェビナーでは、カスタマージャーニーマップの作成ポイントのご紹介、さらに実際に株式会社コネクティがご支援されたお客様の成果事例についても解説しています。
ご興味のある方は、下記リンクよりアーカイブ動画をご視聴ください。
続いて本項では、当社(株式会社ファングリー)の田島による登壇内容を要約してお伝えします。
2022年にリリースされたChatGPTをはじめ、現在さまざまなジェネレーティブAIが誕生しています。2023年にはAI技術がさらなる進化を遂げ、コンテンツ生産領域において革命的な変化が起こるのではないかと示唆されています。
行政機関や民間企業でも積極的な活用が検討され始めているAIですが、決して万能なものではなく不得意な領域もあります。
情報の正確性に欠けるという点では、AIはどのような質問に対しても回答してくれますが、その情報がすべて正しいとは言い切れません。
また、リアルタイム性の高い情報に適応できないという点では、ChatGPT3.5の場合に参照するのは2021年9月までのデータであるため、それ以降の情報を得ることは難しいのです。
著作権の所在が曖昧であるという点においては、AIの特性がゼロからイチを作り出すというよりは元々あるデータから採集するというイメージなので、AIが生成するコンテンツがコピーコンテンツとみなされる可能性は大いにあります。
現時点でコンテンツ制作をすべてAIで行うことは推奨されませんが、コンテンツ制作において部分的に活用することがオススメです。
著しい発展を遂げているAIを利用してコンテンツを作る場合には、特にGoogleの「検索品質ガイドライン」に提示される評価指標を知ることが重要です。
このガイドラインは2022年12月に更新され、従来の「E-A-T」に新たに1つ追加された「E-E-A-T」という4つの指標になりました。
高品質なコンテンツを作るためには、AIの活用によって効率化を図るとともに、この「E-E-A-T」の条件を満たす独自性の高いコンテンツを人間の知恵と手で生み出すことが、ますます重要になると言えるでしょう。
アーカイブ配信中の同ウェビナーでは、「E-E-A-T」のそれぞれの指標の説明や、検索品質ガイドラインにおいて重要な概念である「YMYL(Your Money or Your Life)」についても詳しく説明しています。
ご興味のある方は、下記リンクよりアーカイブ動画をご視聴ください。
今回のセミナーにおいて、ChatGPTなどの生成AIを使用したコンテンツ制作に必要なポイントをお話しさせていただきました。特に、AIを上手く使えばコンテンツ制作にかかる工数を大幅に削減できるので、積極的に使っていくべき点、一方でジェネレーティブAIは万能ではないので、コンテンツマーケティング市場ではまだまだ人の手が必要という点が伝わっていると嬉しいです。今後のAIとコンテンツ制作の関係においては、日々AIが進化し続けていることからも、正直どうなるか予測することは簡単ではありません。コンテンツ制作において人の手がまったく必要なくなるかもしれないし、いくらAIが進化してもやはり人の介入は必要不可欠のままかもしれません。
ただ、全ての人がAIでコンテンツを生成する世の中になったとしたら、似たようなコンテンツが世の中に溢れるのではないでしょうか。そうなると、実体験に基づいたコンテンツ記事など、人間にしか作れないコンテンツがより重宝されるかもしれませんね。
いずれにしても日々進化するAIにはできない、“人間ならでは”の提供価値を明確にしていくことで、存在価値を発揮し続けられると考えています。
オウンドメディアで成果を出すためには、効果的なWeb構築と効率的なコンテンツ制作が重要なポイントです。
情報を届けたいターゲットを明確化させ、ターゲットが認識してくれるようなWebサイトを作ります。Webサイトで発信するコンテンツの企画においても、ターゲットが本当に知りたい情報を届けられるコンテンツを目指しましょう。
リサーチや情報リサーチや情報整理という時間がかかる作業についてはAIを利用するなどすることで、高品質なコンテンツ制作は十分に可能です。
今回のセミナーはアーカイブ配信を行っております。セミナーの内容を詳しく知りたい方は、下記リンクよりご覧ください。
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