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インタビューのコツを目的別に紹介!事前準備から記事公開までの手順とポイントも知ろう

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自社の広報活動やコンテンツマーケティングの一環として「インタビュー記事を作りたい」という担当者の方は多いのではないでしょうか。

しかし、制作経験がない方の場合は「取材のやり方が分からない」「取材や執筆は時間的にもスキル的にも無理そう」などと頭を抱えてしまうかもしれません。インタビュー取材では読まれる文章を作る以前に、インタビュイーやライター(インタビュアー)、カメラマンなど多くの関係者と協働する必要があるため、コンテンツ制作のなかでも難易度が高いと言えます。

本記事ではインタビューの詳しい手順や、取材の目的別に押さえておきたいコツについて紹介します。

\取材企画テンプレート・取材質問集付き!取材を成功させる3つのポイントを解説/

コンテンツマーケティングについては、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
コンテンツマーケティングとは顧客獲得に有効な手法!種類や実践プロセス、成功のためのポイントを解説

インタビューの手順

インタビューでは、段取りが何よりも重要です。インタビューを実施する前段として、取材対象者(インタビュイー)へのアポイントメントや質問項目の作成などの事前準備が必要になるため、基本の手順をしっかりと押さえておかなければなりません。

まずは、取材から記事公開までの一般的な流れを見ていきましょう。

STEP1. 目的に合った取材先・取材対象者の決定

まずは、インタビューコンテンツを作る目的を明確化し、その目的を達成しやすい取材先を選定しましょう。具体的には、扱うテーマに明るい有識者や専門家などの取材候補者を複数ピックアップし、優先順位を付けます。

なお、最初から取材先の候補をひとつに絞ってしまうと、「取材NG」というケースや日程的な都合で断られた場合に困ってしまいます。取材先の都合を考慮し、候補を複数挙げておくと安心です。また、日程調整を行う際は依頼する立場であることを忘れず、相手に負担のかかりにくいスケジューリングを心がけましょう。

STEP2. 企画書の作成・送付

取材対象者に取材を申し込む際には、企画書を送ります。これは「取材依頼書」と呼ばれ、ペライチ(A4用紙1枚)で作成するのが基本です。取材依頼書には、以下の項目を記載しましょう。

  • 自社やメディアの紹介文
  • 取材の目的や取材時に話してほしいこと
  • 掲載するメディア
  • 取材形式(訪問取材、オンライン取材、電話・メール取材)
  • 取材の候補日・所要時間・場所
  • 取材の流れ
  • 撮影の有無(顔出しの可否)
  • 謝礼の金額
  • 連絡窓口

これらは先方の意思決定に必要な情報となるため、日時などの情報の正確性や、誤字脱字はないかなどチェックしながら作成することが大切です。

STEP3. 質問項目・香盤表の作成・共有

取材の申し込みが完了したら、当日までに事前に送っておきたいのがインタビューの質問項目と当日の香盤表です。

質問項目については、あらかじめ具体的な質問内容をインタビュイーに伝えておくことで、安心感を与えられます。また、インタビューに向けて事前に回答を用意してきてもらうことで、より深い情報を引き出しやすくなるでしょう。取材当日まで時間がある場合はあらかじめ回答をもらい、それを読んだうえで質問(本題)に入るのも効果的です。

香盤表は当日の流れを関係者間で認識し、限られた時間を無駄にしないために必要です。インタビュイーだけでなく、取材に同席するライター(インタビュアー)やカメラマンなどにも事前に共有しましょう。

STEP4. インタビュー取材の実施

取材当日はインタビュイーへ挨拶したのち、タイムスケジュール・制作進行の流れについて説明し、事前に共有した質問項目に沿ってインタビューを進めていきます。

香盤表の作成時に設定したインタビューの所要時間を過ぎないようタイムコントロールしながら、相手の回答次第で掘り下げられる部分があれば柔軟に話を広げていきましょう。

STEP5. 原稿制作

取材後は、メモや音声記録をもとに原稿を執筆します。

読者ターゲット、掲載メディアの雰囲気を踏まえながら、採用するインタビュー記事の種類に沿って本文を作っていきます。また、一文が長くなっていないか、指示語を多用していないかなど読みやすい文章になっているか気を配りましょう。

なお、原稿化する際には取材した側の都合のいいように情報をアレンジすることは避け、取材を受けた側の伝えたいことがしっかりと伝わるような内容にまとめることが大切です。

インタビュー記事の種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
インタビュー記事で競合と差別化を図ろう!制作で意識したいポイントを分かりやすく解説

STEP6. インタビュイーへ原稿確認依頼・記事公開

社内で執筆・確認が終わったら、インタビュイーに内容の確認を依頼します。話した内容と大きく乖離していないか、インタビュイーの意図と異なる文脈になっていないかなど、気になる部分があればコメントを入れてもらいましょう。インタビュイーの要望に応じて加除修正を繰り返し、OKが出たら公開作業を行います。

【目的別】インタビューを成功させるコツ

インタビューを活用したコンテンツはさまざまありますが、代表的なものとして「店舗集客・施設紹介」「事例紹介」「採用PR」が挙げられます。ひとくちにインタビュー取材といっても、目的に応じて押さえるべきポイントが異なることを意識しておきましょう。

ここでは、それぞれの目的別にインタビュー取材のコツをご紹介します。

1. 店舗集客・施設紹介のための取材

店舗・施設紹介のための取材

「蒲田で羽根付き餃子を食べるならココ!」「一度は行きたい北欧雑貨店」などのように、自社メディアやクライアントメディアで飲食店・小売店・施設を取り上げ、取材を依頼・取材代行するケースが挙げられます。

このような取材では店舗・施設の写真が必要になるので、ライターやカメラマンなど取材同行者と事前のすり合わせを行っておくと効率的です。具体的には、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 撮りたい構図やアングル
  • 照明の雰囲気
  • 準備しておいてほしい服装や小道具、撮影機材の指定

このようなインタビュー・撮影は1回きりで、基本的に撮り直しはできません。準備不足だと「撮りたいイメージが撮れなかった」ということにもなりかねないため、事前準備を入念に行う必要があります。

2. 事例紹介のための取材

事例紹介のための取材

自社のプロモーション・集客を目的として、商品やサービスを購入・導入してくれた個人または企業による評判をコンテンツ化するケースもあります。「お客様の声」や「導入事例紹介」などはその代表例で、機能やメリットなどの概要説明だけでは伝えきれない商品・サービスの魅力をアピールできるのが特徴です。

お客様の声や導入事例がコンテンツマーケティングに効果的といわれる理由や取材方法、インタビューの作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
キラーコンテンツを生み出す取材方法・インタビューの作り方・活かし方とは?

お客様の声や導入事例は、同業種や同規模の見込み顧客に目を通してもらいやすいコンテンツであるため、取材を行う際は質問項目を工夫しましょう。「導入の決め手」や「商品・サービスの活用方法」「導入の効果と活用した所感」などは独自性を出しやすく、顕在層の読者にとって参考になる回答を引き出せます。

具体的な質問としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 他社と比較したうえで導入に至った経緯
  • 導入している部署の規模感と活用方法
  • 実際に活用してみて売上や現場の行動に変化はあったか

事例取材の際は、事前に競合他社のインタビュー記事にも目を通しておくのがおすすめです。他社と比べた取材先の優位性について把握でき、「導入課題の具体性」「導入ハードルの低さ」「コスパの高さ」「経営課題へのインパクト」など、より核心を突く質問を展開きるからです。

3. 採用PRのための取材

採用PRのための取材

採用PR(採用サイト)において、社員や経営者のインタビュー記事はもはや必須コンテンツと言えるでしょう。企業理解の促進やエンゲージメントの向上が期待でき、エントリーの後押しや早期退職の防止にもつながります。

採用PRに掲載するインタビュー記事には、社歴や役職、部署などが異なるさまざまな社員が登場しますが、社員が多ければ多いほど「取材内容が似通っている」という結末に陥りがちです。入社の理由がすべて「勢いのある会社だったから」では、会社の魅力は伝わらないしユーザー視点で面白くないですよね。

魅力的なインタビュー記事に仕上げるには、記事のゴール(伝えたい情報)から逆算して質問内容を考えることが重要です。例えば、ある社員への取材を通して、「こういうキャリアチェンジもあり得る」という情報を伝えたい場合、以下のような質問が検討できます。

  • 前職での経験と現職で活かせていると思うところ
  • 担当業務の難しいところ
  • 今後のキャリアの展望

仕事に関することやプライベートな情報はもちろん、バッグボーンに着目した質問も「その人らしさ」をアピールできる要素になります。ただし、記事のゴールを優先しすぎて、頭に思い浮かべる回答欲しさに誘導尋問をしてしまうケースもあるので気を付けましょう。

また、採用PRではインタビュー記事と合わせ、動画コンテンツを発信することでPR効果を高めることができます。

採用PR動画とインタビュー記事について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
【採用PR動画×インタビュー記事】の二刀流で飛躍的に採用効率を上げる!

インタビュー動画の効果的な作り方については以下の記事をチェック!
インタビュー動画の作り方が知りたい!販促やブランディングにつなげるコツとは

まとめ

インタビュー記事は集客やサービス紹介、採用活動において欠かせないコンテンツです。取材で適切かつ正確な情報を引き出せればコンテンツとして高い効果を発揮しますが、そのためには高い経験値やスキルにもとづくさまざまなテクニックが欠かせません。もし、自社でインタビューできる担当者がおらず、記事の制作が難しい場合は、外部パートナーに取材の代行を依頼するという選択肢もあります。

コンテンツマーケティング支援を行っているファングリーでは、企業様の課題や目的に合わせ、テーマ・コンセプト策定からインタビュイーのキャスティング、取材対応、記事制作までワンストップでご支援いたします。まずはお気軽にご相談ください。

インタビューコンテンツに関する以下の関連記事もご覧ください。
【基本編】リモートで完結できる「オンラインインタビュー取材」のコツ
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MIHO SHIMMORI

執筆者

コンテンツディレクター/ライター

MIHO SHIMMORI

2023年ファングリーに入社。以前はWebマーケティング会社で約2年半コンテンツマーケティングに携わり、不動産投資メディアの編集長を務める。SEOライティングが得意。ほかにも士業関連や政治など複数メディア運営の経験あり。Z世代の端くれ。趣味はサウナと競馬と街歩き。

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INTERVIEW インタビュー

ファングリー代表の松岡がコンテンツ界隈の方たちをゲストに迎え、「ここだけの話」を掘り下げるインタビュー企画です。

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