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「ご当地PR動画」事例10選に見る成功の秘訣!プロモーションに有効な動画とは

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C-NAPS編集部の宮川です。最近の楽しみは、YouTubeの動画を見ることです。家ではテレビよりパソコンで動画を視聴することが多く、ゲーム実況やミュージシャンのMVなどを視聴しています。

そんな私が気になっているYouTubeコンテンツのひとつが、数年前から注目されるようになった「ご当地PR動画」です。一時期の盛り上がりは落ち着いたようですが、認知度アップやインバウンドの獲得、移住・定住・観光の誘致などを目的に、各自治体はさまざまなプロモーション動画を制作しています。

私の出身地である新潟でも、「越後+(プラス)」というブログで越後湯沢、南魚沼市への移住促進や観光誘致目的のPR動画が紹介されているようです。この記事では、「観光PR」と「話題性」という2つの観点から、成功事例とも言えるご当地PR動画10選をご紹介します。

ご当地PR動画に関するアンケート結果

観光目的のご当地PR動画傑作5選

ご当地PR動画は、各自治体への移住や定住、観光誘致を目的に作られるケースが非常に多いコンテンツです。近年のインバウンド需要もあり、英語の字幕テロップやナレーションつきの動画も多くあります。以下では、日本の四季折々の美しさや地方ならではの伝統的な文化、グルメ、観光スポットといった魅力をアピールした動画を集めてみました。

No.1:疲れたら、愛媛。

人気芸人を起用する観光PR動画は、「鉄板コンテンツ」として各自治体が熱を入れて制作しています。芸人「和牛」の2人がデュエットカラオケ風に愛媛の魅力を語るこの動画は、150万再生を突破。愛媛出身の水田信二さんが“オツカレ神”、相方の川西賢志郎さんが疲れきったOLに扮して、愛媛の癒しスポットを紹介していきます。クセの強いキャラクターも含め、一見の価値ありです。

No.2:にいがた☆JIMAN!

新潟市の魅力をポップな歌に込めた、ご当地PR動画です。地元のアイドル「Negicco」と新潟市民が踊りながら地元の魅力を歌うという内容ですが、注目すべきポイントは動画の後半2:30あたり。いきなりビルから顔を出したのは、なんと小林幸子さん。新潟市出身の超大物歌手がド派手なステージ衣装で、しかもなぜか巨大化して登場!「ラスボス感がすごい」とSNS上で大きな話題になりました。

No.3:東北の秋

東北観光推進機構と東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)が、各県の魅力を海外にプロモーションするために制作したご当地PR動画です。6Kシネマカメラや4Kドローンなどの最先端機材を使い、「東北の秋」の自然美と地元に根づく伝統工芸の美しさを表現しており、再生数はなんと2700万回超え。「あまりの美しさに感動した」というコメントが世界中から寄せられた影響力を見ても、東北の魅力を訴求するという動画の狙いは成功したと言えるでしょう。

No.4:JANG DA-RA RING(じゃんだらりん)

高校生ダンスグループによるバブリーダンスが話題になったように、ダンスとPR動画は相性抜群。愛知県安城市が掲げる「健幸(ケンサチ)」をテーマにしたこの動画は、ゾンビあり、歌あり、ダンスありという、エンタメテイスト満点の作風。不気味なゾンビ顔から一転、まぶしい笑顔を見せるのは、女子高生ミスコンでグランプリに輝いた安城市出身の永井理子さんです。

No.5:「りくべつ 夏」

「日本一寒い街」として有名な北海道陸別町のご当地PR動画は、あえて“夏”のよさをアピールするという意外性のあるコンセプトが話題になりました。アイドル・モデルでエッセイストとしても活躍する西田藍さんが一人旅をするショートムービー仕立てで、陸別町の雄大な自然と住民たちと交流する様子から、ほのぼのとした町の魅力が伝わってきます。第2弾「りくべつ 冬」も公開されています。

インパクト重視!話題性を狙ったご当地PR動画傑作5選

ご当地PR動画と言えば、バズることを狙った衝撃的な作品が多いのも特徴です。この手の動画は、SNSで口コミが広がると再生数が伸びる傾向にあるため、各自治体はアイデア勝負の動画コンテンツを企画・制作しています。

以下からは、映画の予告編を思わせる完成度の高い作品や、中毒性が高く何度も見たくなる動画など、インパクト抜群のおもしろ動画を集めてみました。

No.6:関門PRムービー「COME ON!関門!」

福岡県北九州市と山口県下関市が共同制作した関門海峡のご当地PR動画は、海から正体不明の怪獣が現れ、人々が逃げ惑う怪獣パニック映画を思わせるストーリーが衝撃的です。「いったいどうなるんだ?」と思っていると、予想外の結末をむかえる衝撃の展開に。

“なんだこの無駄に高いクオリティ・・・。 そして、最後のオチが謎すぎるw”

“クォリティーが凄すぎて見入ってしまったwwwww”

視聴者のコメントからも、反響の大きさが伝わってきます。怪獣を制作したのは、「シン・ゴジラ」のVFXを手がけた映像チーム。完成度の高いムービーとリアルな演出が話題となりました。

No.7:キタキュウマン PV 「Hey!!北九州」

大分県にある温泉の魅力を伝える「シンフロ」、宮崎県小林市への移住促進をPRした「ンダモシタン小林」など、九州のご当地PR動画は力作ぞろいで有名です。その中から、ご当地ヒーロー「キタキュウマン」のPV動画を紹介します。テーマソング第2弾のこの動画は、王道のヒーローソングに北九州の観光スポットとキタキュウマンの活躍を歌詞にちりばめているのが特徴。レベルの高い特撮クオリティーと、絶妙なセンスがクセになります。

“PVいいやないですかっ!!!! 逃げ惑う所が最高に.。゚+.(・∀・)゚+.゚www”

“台湾でも大人気!!北九超人キタキュウマンo(^o^)o”

コミカルながら、特撮ヒーローのツボをしっかり押さえた演出は見事な出来栄えです!

No.8: I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜

2018年6月のリリースから4ヶ月ほどで再生数6400万回を超えるアツい盛り上がりを見せ、社会的なトピックとなったDA PUMPの「U.S.A.」。これを替え歌にした「I.N.K. 〜カモンベイベー栗原〜」がSNS上で話題になりました。田園を背景に宮城県栗原市の“田舎あるある”を軽快なテンポで歌うのは、宮城県内で活動するバンド「パンダライオン」のメンバーであるモズさん。のどかな田舎の風景とユーロビートサウンドというミスマッチが妙にハマっていて、何度も聴いてしまう中毒性があります。

“パンダライオンさんは、栗原市が生んだスーパースターですね!”

“素晴らしいMVでした(^^)地元宮城がますます活性化して盛り上がりますように。”

この動画のおかげで思いがけない注目を浴びることになった栗原市。住民からコメントが多数寄せられているのが、また“胸アツ”ですね。

No.9: W・R・S・B

逆転の発想によるプロモーションで話題を呼んだのが佐賀市。ゆるキャラやご当地ヒーローはすでに飽和状態で、二番煎じの企画では通用しないと考え、従来のイメージを大きく変えるために選ばれたのが「ワラスボ」です。ワラスボは、有明海のみに生息するハゼ科の魚。うなぎのような体にエイリアンのような醜悪なビジュアルを持つこの生物を主役に、SFホラー映画仕立てのトレーラーを制作しました。

“ワラスボ美味そうwwwww”

“凄い! 映画の予告みたい(笑)”

コメントもその完成度の高さを賞賛しています。インパクトのある動画は一気に話題となり、アイデアが光るユニークなご当地PR動画ブームの先がけとなりました。

No.10:Net surfer becomes Real surfer

最後に紹介するご当地PR動画は、宮崎県日向市のショートムービーです。失恋して意気消沈していた青年が、サーファーとの出会いからサーフィンと日向市の人々に魅了されていく姿を描き出しています。このストーリーには続きがあり、制作の裏話から生まれた驚きと感動のドラマをサイドストーリーとして公開した動画と合わせて話題となりました。その内容は、こちらの記事をご覧ください。

“すっごくステキなショートムービーですね!それぞれのキャラクターが素敵で、音楽も編集も撮影も演出脚本みんな素晴らしい!日向にめちゃくちゃ行きたくなりました!”

“自治体のPR動画で、ちょっと感動したのははじめて。”

感動した視聴者によるコメントが多数寄せられ、サーフィンを核としたまちづくりを目指す日向市を効果的にアピールできた成功例と言えます。

ご当地PR動画に関するアンケート結果

まとめ

国内外にアピールできる拡散力や、驚きと共感を呼ぶ話題性が「ご当地PR動画」の最大の魅力です。今回ご紹介したコンテンツ以外にも、バラエティに富んだご当地PR動画がたくさんありますので、興味のある方はそれぞれの自治体が行っているご当地プロモーションについてチェックしてみてください。

動画制作を検討するにあたって注意すべきなのは、流行や固定概念に捉われすぎて「何を訴求したいのか」という目的を見失わないことです。また、「ただ作るだけ」「作って終わり」にならないよう、コンテンツマーケティングの視点を取り入れて動画を企画・制作し、戦略的に動画を活用していく必要があります。

C-NAPSを運営するファングリーでは、「ご当地PR動画」の企画制作はもちろん、企業紹介動画やサービス紹介動画、採用動画、ブランディング動画など、PR動画のプランニングから制作までワンストップで対応しています。自治体や企業の事業やサービスについて「動画でプロモーションしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

Takehiro Miyagawa

執筆者

Takehiro Miyagawa

編プロ、出版社、フリーペーパー制作会社などで雑誌編集の経験を経て、現在はコンテンツディレクターとして多様なプロジェクトで活躍中。特に芸能人やタレント・YouTuber・マイクロインフエンサー・経営者・医師などの有識者や専門家のキャスティングやインタビュー企画を得意としている。

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INTERVIEW インタビュー

ファングリー代表の松岡がコンテンツ界隈の方たちをゲストに迎え、「ここだけの話」を掘り下げるインタビュー企画です。

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